スマートフォンなしでディズニーは楽しめない? 有料の優先パスも登場

ディズニーリゾートにスマホは必須?

 新型コロナウイルス感染症の流行による臨時休園期間を経て、今も入園制限をかけパーク運営を行う東京ディズニーリゾート。再開後しばらくの間、チケット購入サイトへのアクセスが集中し取得に苦労した人も多いだろう。そんなオンラインでのチケット購入、アトラクションやレストラン等施設の事前受付、待ち時間、マップの確認などが東京ディズニーリゾート・アプリ(公式アプリ)1つで可能になっている。このことで東京ディズニーランド(TDL)および東京ディズニーシー(TDS)へ行くのには、スマートフォンが欠かせないものとなっているが、すべての人がスマートフォンを持っているわけでもない。そこで来園前からパークの中での過ごし方といった一連の流れ、スマホ無しでも東京ディズニーリゾートに行けるのか調べてみた。

 まず、現在の入園チケット取得方法はコロナ前とは変わっていて、以下の3つ方法となっている。

(1)東京ディズニーリゾート・オンライン予約・購入サイト(PC/アプリ)
支払いはクレジットカードのみ、二カ月先の同日分のチケットを毎日14時に販売している。
※当日でも販売枠に残りがあれば、サイト(PC/アプリ)で購入が可能。

(2)ディズニーストア(一部店舗)
支払いはクレジットカードまたは現金、フラッグシップ東京・大宮アルシェ店・越谷イオンレイクタウン店・横浜そごう店・船橋ららぽーとTOKYO-BAY店の5店舗で販売中。
※事前にディズニーストアクラブアプリをダウンロードし来店予約が必要。

(3)一部コンビニエンスストア、旅行代理店
セブンイレブン、ローソン、ミニストップ、ファミリーマート(現在販売休止中8月上旬再開予定)支払いは各店舗によって違うが主に現金、クレジットカード、電子マネーが可能。
※一部販売のない店舗あり。

 つまりスマホをもっていなくても、パソコンとクレジットカードがあれば東京ディズニーリゾート・オフィシャルウェブサイトから、どちらもなければコンビニからチケット取得が可能ということだ。いずれの購入方法にしても現在取り扱いがあるのは日付指定の1デーパスポートのみで、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーのどちらに、いつ行くのかを決めてからチケットを発券する必要がある。なおこれらのチケットはQRコードでの表示になる。馴染みのキャラクターがデザインされた紙チケットを手に入れたい人は、パーク内にある、ゲストリレーションウインドウ(TDL)ゲストリレーション(TDS)に行けば、1枚につき手数料200円で紙チケットへ変更することもできる。

 無事チケットを発券できたらパークへ来園となる。入園する際には各パークのエントランスでチケットのQRコード部分を読み取る必要があるので、公式サイトでeチケットを購入した場合には該当ページを印刷し持参しなければならない。入園後はフードやお土産など会計時には感染症対策によりキャッシュレス決済が推奨されているが、もちろん現金も使用できる。

 ディズニーランドといえばやはりアトラクションだろう。ただここで発生するのが待ち時間である。入場制限がかかっており以前より空いているとは言えども、やはりパークには多くのゲストが訪れている。そのため休日や人気アトラクションはどうしても待ち時間が長くなる。そんな悩みを解決する無料のファストパスが以前はアトラクション近くで発券されていたが、2022年現在はサービスを中止している。その代わりに「スタンバイパス(無料)」「エントリー受付(無料)」「ディズニー・プレミアアクセス(有料)」といったサービスが展開されている。

「ディズニー・プレミアアクセス」

 その中でも最新のサービスが「ディズニー・プレミアアクセス」である。本サービスは2022年5月19日から導入開始され、パーク入園後に東京ディズニーリゾート・アプリから体験したい施設を時間指定で予約し、短い待ち時間で体験することができる有料のサービスである。いわば有料版ファストパスといったイメージだ。

■対象施設
東京ディズニーランド:美女と野獣“魔法のものがたり
東京ディズニーシー: ソアリン:ファンタスティック・フライト
                  トイ・ストーリー・マニア!(6月10日追加)

■価格
1施設1回にあたり1人2000円。パークチケットとは別にかかる。子供から大人まで一律の料金設定となっていて、3歳以下のゲストに関しては同行者が購入していれば無料で利用可能だ。

■メリット
・とにかく早くアトラクションに乗れる
・比較的見晴らしの良い席へ案内される
・遠方から、またファミリーのゲストにとっては抽選や早いもの勝ちばかりで体験出来なくなるより、確実に思い出ができる課金サービスは有能である

■デメリット
・高い。
・取得ルールがややこしい。
・アトラクションにシステムの不具合が起き点検が入ってしまうとある程度は並ぶ
・進みが早すぎるためQライン(アトラクションの待機列の装飾)はゆっくり見られない

 有料のため、これらのように様々な意見が見受けられた。各々何を優先したいのかによって利用する際には検討が必要だろう。

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