リメイク/リマスター作品を購入する人の傾向とは? ゲーマーへの意識調査結果
株式会社ゲームエイジ総研は、過去に発売されたゲームタイトルのリマスター/リメイクについての意識調査の結果を発表した。
ゲーム業界では、過去に発売されたゲームタイトルをリマスター/リメイクして発売するケースがよくみられる。直近では『風のクロノア 1&2 アンコール』、『ソニックオリジンズ』、『クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズ エディション』といったタイトルが発売さ れ、『ライブアライブ』も発売を目前に控えている状況だ。いずれも原作は数年から十数年前のタイトルてだが、現在のゲーマーは原作をプレイした上でこれらのタイトルを購入するのか、それとも原作を経験せず新規タイトルとして購入するのか、「昔のゲームを購入したくなる動機は何なのか?」など気になるポイントが公開されている。
今回調査した4タイトルでは、いずれのタイトルでも「原作をプレイしたことはない(原作を知っている)が、今作はプレイしたい」という回答がもっとも多い結果となった。理由を聞いてみると「原作をプレイしたことは無いが、シナリオの評判がいいので気になっている。」(31歳/女性)など、原作をプレイしていないゲーマーにも、タイトル認知だけではなくゲームの内容に関する情報が認識されていることがわかった。
また、「以前から興味があったため」(30歳/男性)「親の話を聞いておもしろそうだから」(15歳/女性)など、タイトル自体は知っていたが、現行ハードではプレイすることができないなどの理由で、これまで接触する機会がなかったゲーマーが、リメイクをきっかけにプレイしたいという意見も見られた。さらに、「原作をプレイしたことはない(原作を知らない)が、今作はプレイしたい」という意向も3割を超えており、純粋に新作タイトルとしてゲームをプレイしたいと考えているゲーマーもいることがうかがえる。
それに対し、「原作をプレイしたことがあり、今作もプレイしたい」というゲーマーが2割を切っているのは、原作の発売から時間が経過し、原作発売当時の現役プレイヤーが減少しているということが推察されます。それでも「原作をやったことがあって面白かった思いがあるが、細部を覚えていないので追加要素と合わせて楽しみたい。」(33歳男性)や、「初期の作品をパワーアップしリマスターしたというので気になる」(22歳女性)など、原作をプレイした頃の楽しさを思い出しながら、クオリティの向上や追加される要素などに期待しているというゲーマーも見られた。
また「原作をプレイしたことがあり、今作もプレイしたい」というゲーマーが 2 割を切っているのは、原作の発売から時間 が経過し、原作発売当時の現役プレイヤーが減少しているということが推察されます。それでも「原作をやったことがあって面白 かった思いがあるが、細部を覚えていないので追加要素と合わせて楽しみたい」(33歳男性)や、「初期の作品をパワーア ップしリマスターしたというので気になる」(22歳女性)など、原作をプレイした頃の楽しさを思い出しながら、クオリティの向上や 追加される要素などに期待しているというゲーマーも見られた。
そんな中、他とは少し変わった傾向が出たのが『ファイナルファンタジーVII』リメイクだ。この作品は先程紹介した4つのタイトルとは異なり、「原作をプレイしたことがあり、今作もプレイしたい」と答えたゲーマーが4割近くに達し、「原作をプレイしたことはない(原作を知っている)が、今作はプレイしたい」と答えたゲーマーの43.3%に迫る勢いだ。これは、発売当時大ヒットを記録した作品でかつ、今でも根強い人気があること。原作に新たな要素を追加して発売されるリメイク作であることから、原作に触れたことのあるゲーマーの注目度が高いことが推測できる。
原作をプレイしたことがあるゲーマーからは「作品には馴染みがあり、どのようにリメイクされているかプレイしてみたいから」(41歳女性)、「進化した過程が見たい」(52歳男性)など、リメイクだからこその追加要素に期待する意見が見られた。
一方、原作をプレイしたことがないゲーマーは、「FF シリーズ自体は有名なので、この機会に一度は触れてみたいので。」 (27歳女性)、「シリーズがずっと続いているから面白いのかな?と思ったりしている」(11歳女性)のように、シリーズ作品をプレイしたことはないが、本作をきっかけに著名なシリーズ作品をプレイしたいという意見が見らた。更にユニークな回答は、「父親がプレイしているのを見て面白そうだと思ったから」(19 歳男性)といったように、家族間でゲームへの愛着や面白さが 語り継がれ、次の世代に受け継がれている意見があったことだ。
このようにリメイク/リマスターされる著名なゲームは、原作を知らない、プレイしていない層にも興味/関心を持たれていること、原作ファンは“進化”を期待しており、一方で、原作を知らない層は“新作タイトル”として受け入れ、期待していることがわかる結果となったのではないだろうか。
■利用データ
調査対象:全国10~50代男女、何らかのゲームをプレイしている人
サンプル数:2947
調査時期:2022年7月
調査手法:インターネット調査