2022.07.18 12:00

鈴木愛理×莉子、共演から再会を経て感じた共通点　“仲良し”とも違う不思議な関係性とは？

取材＝神崎真由、構成＝菜本かな、写真＝はぎひさこ

『ANIMALS-アニマルズ-』と『ブラックシンデレラ』の共通点

――お二人が演じられた『ANIMALS-アニマルズ-』の海と『ブラックシンデレラ』の愛波は、“女性の強さ”を感じる役柄でした。それぞれの役作りについて教えてください。

鈴木：昨年10月の日本武道館公演を、『ブラックシンデレラ』チームが観にきてくれたんです。その帰りに、プロデューサーさんが『ANIMALS-アニマルズ-』の脚本を書こうと思ってくださったらしく。

――そんな経緯が……！

鈴木：なので、海は私に近いところがある役柄なんですよ。それなのに、全然ちがう部分もあって……。いちばんむずかしいんですよね。近いのに、ちがうっていうのは。だから、考えるというよりは、海としてまっすぐに生きることを意識しました。プロデューサーさんにも、「鈴木愛理としても、海としても、一生懸命に生きた状態でクランクインしてくれれば、ほかにはいらないです」と言われていたので。

――実際に演じられて、どうでしたか？

鈴木：2ヶ月間も役を背負う経験があまりなかったので、変な感じはありましたね。弟から、「愛理ちゃん、今日なんか変だよ！」と言われたり。カットがかかると役が抜けるタイプだと思っていたんですけど、全然ちがったみたいです。人生経験のなかから、海ちゃんにリンクするものを探して、拡大する。撮影期間は、常にその作業を行なっていました。

――莉子さんは、いかがですか？

莉子：私は、役柄的に役作りをしないと入り込めませんでした。愛波が負った傷に、どう向き合っていくか。そういった部分は、かなりむずかしかったですね。ただ、近くに圭吾（神尾楓珠）、空（板垣瑞生）、百合さま（愛花）がいてくれた。頼れる仲間たちの存在が、私にとっては大きくて。みんなとのやりとりのなかで生まれるものを大事にしながら、必死にしがみついていました。

――お互いの主演作を見て、感じたことはありますか？

莉子：『ANIMALS-アニマルズ-』の1話を観させていただいたんですけど、かなりリアルな部分が描かれていて……。『ブラックシンデレラ』チームって、さすがだな。それを、中心で演じている愛理さんも、すごい！と思いました。

――かなり、リアリティのある話ですもんね。

莉子：はい。綺麗事にしないというか。リアルを伝えていく感じが、私はすごく好きです。

――愛理さんは『ブラックシンデレラ』を観ていかがでしたか？

鈴木：顔に傷を負った高校生が、メイクで傷を隠すのではなく、本当の自分を見つけていく。その選択って、すごく勇気がいることだと思うんです。ただ、こういう時代だからこそ、若者に響くというか。そういった部分が、『ANIMALS-アニマルズ-』にも共通していると思いました。どういう自分がいちばん好きか。どういう自分でいるべきか。莉子ちゃんの持ち前のピュアさや純粋な部分が拡大されていたからこそ、愛波に感情移入できました。莉子ちゃんの演技が、非現実になりかねないところを、リアルにしていたんですよね。その上で、高校生らしいキラキラもしっかりあって。「私もされたい！」ってキュンキュンしていました。

――では、最後に。お二人が、今後挑戦していきたいことを教えてください。

鈴木：芸能生活20周年を迎えて、いろいろなお仕事をさせていただけるようになりました。とくに、ソロになってからは想像していなかった分野からのお話もいただけるようになり……。なので、常にチャンスを逃さない姿勢でいたいと思っています。何がきてもいいように体調管理をしっかりとして、21年目も謙虚に初心を忘れずにいきたいです。好奇心旺盛な性格なので、まだ知らない世界があると思うと、ワクワクします！

莉子：私も、なんでもやりたい人間なので、いろいろなことにチャレンジしていきたいです。「忙しいでしょ」とか、「疲れてない？」と聞かれることが多いんですけど、まったくそんなことないんで（笑）！単純に楽しいんですよ。お仕事が。なので、「莉子ちゃんも楽しんで生きてるから、私も頑張ろう」と思ってもらえるような人になりたいです。

■「ABEMA」オリジナルシリーズ新作ドラマ『ANIMALS-アニマルズ-』番組概要
毎週木曜夜10時～放送中、最新話まで「ABEMA」で全話配信中
配信URL：https://abema.tv/video/title/90-1680
副音声動画URL：https://youtu.be/ozkIJBMUhmU

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