格闘技界は「自己プロデュースの時代」に? 朝倉海が多岐に渡る活動を行う理由

ーー海さんの場合は、試合だけでなく、YouTubeや『EN MAR』、それに様々なビジネスにも携わってますから、ともすると忙しさを言い訳にしてしまいそうですが、そうしないのが素晴らしいと思います。

朝倉:たしかに忙しいといえば忙しいですし、僕があと3人ほしいという時もあります。でも、周りに支えてくれるチームがあるし、自分の持ってないところを補ってくれる仲間がいるので、多忙を言い訳にはできないですね。それに、どちらかといえば、忙しくしてるほうが好きなんですよ。常になにかをやってる状態というか、やるべき課題があって、動いてるほうが心理的にも落ち着くので、いまの状況はいいですね。

ーー海さんのお話を伺っていると、格闘家はYouTuberだけでなく、事業家にも向いてそうな気もします。

朝倉:それはわからないですけど、格闘技は準備して、研究して、勝つための方法を考えて挑戦していくというスタンスなので、それはビジネスも同じかもしれないですね。リスクとリターンを考えるとか。YouTubeにしても、アパレルにしても、もし負けたら、冷静に反省して、見返して、また積み上げていけばいい。とにかく挑戦を続けていくということが大事だと思います。

ーーでは、ビジネスのほうでもさらにチャレンジをしていく?

朝倉:いまでも自分の好きなことをやっていて、それを仕事にできているという達成感はあるんですけど、この状態をキープしながらビジネスも広げていきたいです。まだ具体的にコレというものは無いですけど、僕は好奇心が強いし、ひとつのものを好きになったら極めてみたくなるというか、何事にもハマるタイプではあるので、それを形にしていければと思いますね。

ーー「朝倉海」のゴールはまだまだ先ですね。

朝倉:いまは格闘技がメインであることは変わらないし、格闘技を観る人も、やる人も増やしたいというのが軸にあります。僕の試合をきっかけに格闘技を始めたという人がいたらめちゃくちゃ嬉しいし、自分のやってることは間違いなかったって思える。そのためにももっと強くならなきゃいけないし、面白い動画も作りたいし、いい服も作らなければいけませんね。

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