『Dead by Daylight Mobile』はヒットするか? 非対称対戦型ホラーゲームに新風を巻き起こす“可能性”について考える
基本プレイ無料タイトルの強みでユーザー人口アップか
『DbDモバイル』の明確な強みとして、“基本プレイ無料タイトルゆえの始めやすさ”がまず挙げられる。スマートフォンアプリは別途でハードを用意する必要もなく、なおかつ基本プレイ無料であれば課金を除いて費用がかかることもない。手軽さの観点から見れば、料金を支払って購入する形式の『DbD』よりも大幅に勝っていると言えるだろう。
また、“モバイルゲームに興じるユーザー数がそもそも多い”という点も忘れてはならない。オランダの市場調査会社Newzooは自社レポートにて、世界のゲームプレイヤー人口は2023年までに約30億人を突破し、そのうち約25億人以上がモバイルゲーム(アプリ)ユーザーに該当すると発表している。
同じくNewzooによれば、国内だけでもモバイルゲームユーザー数は約4000万人(2020年度)にも上るとされており、全員が『DbDモバイル』を遊ぶとは限らないものの、母体の大きさがそのままユーザー数の大量獲得へ繋がることは大いに予想できる。
4月28日の国内サービス開始からはや1週間が経過した『DbDモバイル』。今後は『DbD』と差別化しつつ、アプリユーザーに特化したコンテンツ拡充に務める模様だ。スマートフォンアプリでは既に『IdentityV 第五人格』が非対称対戦型サバイバルホラーで一大ブームを築き上げているが、果たしてどこまでシェアを拡大できるのか。これからの動向を注意深く見守りたい。