『彼とオオカミちゃんには騙されない』8話ーーゆな×サスケ（SASUKE）の恋が再燃？　レオ（松本怜生）から溢れた本音とは……

　まゆ（北澤舞悠）の頭上で光った真っ赤な花火。これは、サスケ（SASUKE）だけでなくメンバー全員にとって意外な展開だったようで、最年長でムードメーカー的存在だったまゆ不在のアトリエは何だか寂しげで物静かだ。

　元気印の彼女がいないだけでなく、特に男子メンバーの間では“ある疑惑”が浮上し、モヤモヤが募る。皆、口を揃えてまゆを“オオカミちゃん”だと疑ったことはないと言い、残りの4人の中に“オオカミちゃん”がいるのではないかと疑惑は深まるばかり。

　男子同士の会話の中で最初に“オオカミちゃん”フラグがマイラ（新井舞良）に立つなり、せいな（高橋聖那）の表情が少し強張ったようにも怒っているようにも見えた。ショーンはユナ（YUNA）に、ゆうき（櫻井佑樹）はユリホ（大峰ユリホ）にも「引っかかるところがある」と言い、見かねたせいなは「オオカミだから何？って感じ。気持ち変わんないもん」と周囲への苛立ちを露わにした。

　これは、マイラからのせいなへの好意は本当かどうか怪しいと言い出したショーンへの不満でもあるのか、あるいはそれなのにショーン自身が好意を寄せるユナのことまで怪しんでいることに何とも言えない気持ちになったのか。せいなが「彼」で、自分は知りたくもないことを知ってしまった中、平然を装って何とか恋愛をしようとしているのに、そんな役割を一切負わなくていいお気楽な他のメンバーが言う勝手な発言に思わず腹が立ってしまったということもあり得る。

　そもそも「誰がオオカミちゃんか？」という話になった途端、せいなが少し身構えたようにも見えた。「彼」の役割や立ち回りを瞬時に理解しているからこそできる発言を初期の頃からしていたせいなには引き続き「彼」疑惑が付きまとうだろう。