『ドラゴンボール』の重り付き修行服を自作しトレーニング 漫画の実演に挑む海外YouTuber

 『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空が、作品内で着ていた重り付きの修行服を、アメリカの男性YouTuber「Brandon William」(チャンネル登録者数 37.4万人)が実際に再現した。2022年4月公開の「I Survived 24 Hours In Gokus Weighted Clothes」という動画で実施しており、日本文化にも触れたこちらの企画がおもしろいので、今回紹介したい。

I Survived 24 Hours In Gokus Weighted Clothes

 天下一武道会で天津飯と戦ったときに、スピードについていけなかった悟空は、道着と靴を脱いで、リストバンドを外したシーンがあった。これらは合計で100kgもある、修行用の重りだ。Brandon Williamは、これを約半分の合計130ポンド(約53kg)の重りで再現。両手に各5ポンド(合計約4.5kg)のリストバンド、胴周りに100ポンド(約45kg)のベスト、両足首に各10ポンド(合計約9kg)の重りで、合計130ポンドだ。

 作品内で悟空がトレーニングしている様子を再現するため、まずはこの重り付きの服でランニングした。当然だが相当しんどいらしく、周りのランナーにかなり遅れを取っていた。足首に約9kgの重りがついているので、走る度に足の感覚がなくなっていくらしい。やはりサイヤ人ではない、人間の修行には相当厳しいのだろう。なんとか1マイル(約1.6km)を走りきったが、21分30秒かかっていたので時速約4.5kmで、成人男性のランニング速度にしては相当遅いことがわかる。

 次に彼は、重り付きの修行服のままボクシングをした。パンチのパワーは上がっているらしいが、なにせ両手首に合計約4.5kgのリストバンドがついているので、まともに拳を前に突き出せない。ここでおもしろいのは、作品と同じように、重りを外したときにパワーアップを実感できた点だ。パンチのスピードとパワーが劇的に改善したらしい。ただし、重り付きのパンチは単純にパワーが増えて危険とのことで、スパークリングの相手もパンチを受けた箇所が赤く腫れていた。

 最後は、プールのなかで泳ぐシーンがあった。泳いで前に進もうとするものの、重りのせいで下に沈んでしまう。しびれを切らして諦めたところで、動画は終了した。

I Trained Like "One Punch Man" For 100 Days (100 Push-ups, 100 Squats, 100 Sit-ups, 10KM Run)

 彼はかつて『ワンパンマン』の主人公サイタマのトレーニングを実際に試した動画も出しており、日本の文化に馴染みのある企画は、日本人からしても非常におもしろい。Brandon WilliamのYouTubeらしい卓越した企画を楽しみたい方は、この機会にぜひ動画を視聴してほしい。

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