『リレイヤー』に集まる賛否。期待の新規IPがシリーズ化する可能性は?
とはいえ、全体の方向性は、“角川ゲームスなりのSRPG”と言えるものだった。ベースとなる部分は同ジャンルの及第点をクリアしており、集まる評価ほど悪い作品ではなかったように思う。参考までに、アメリカのゲームメディア・TWINFINITEでのレビューメタスコアは80点だった。『リレイヤー』に集まる賛否は、シナリオ重視、ゲーム性重視といった視点の違いが生んだものだと言えそうだ。公式は細かなアップデートの実施に前向きであるため、不評なポイントとして挙げたUIや演出まわりについては今後、解消へと向かうのかもしれない。
もし将来的に続編が発売されるのであれば、おなじ方向性で正統進化することを願いたい。あらゆる面がひとまわり、ふたまわりパワーアップした第2作なら、佳作に分類できるような作品にもなり得るに違いない。ひとりのゲームプレイヤー、SRPGジャンルのファンとして、『リレイヤー』には、ぜひシリーズ化を目指してほしいと感じた。