登録者数3170万人の海外人気キッズYouTuber「Ryan's World」 実は日本と深い関わりが?

 現代の娯楽の1つとして人気の高いYouTubeは、世代を問わずあらゆる年齢層に楽しまれている。それは子どもも例外ではなく、特にキッズYouTuberの動画を親子で楽しむ子育て世代も多いだろう。そのようなキッズYouTuberのなかでも、海外で一際人気の高い投稿者がいる。それが3170万人という規格外の登録者を抱える、アメリカのキッズYouTuber「Ryan's World(ライアンズ・ワールド)」だ。またRyan's Worldを含めた合計9つのチャンネルを運営しており、総登録者数は5000万人を超える。さらに収入も莫大で、フォーブスによると2021年YouTuber年収ランキングで第7位、推定年収は2700万ドル(約31億円)とされている。

Ryan's Skiing for the first time!!

 こちらのチャンネルは、メインである10歳の男の子Ryan Kaji(ライアン・カジ)と、双子の妹、そして両親が登場する。動画は一貫して子ども向け。子どもたちがスキーやウォータースライダーで遊んでいる様子や、動物や科学を学ぶ企画などを投稿している。リアクションや行動ごとにアニメーションやBGMなどを入れており、子どもに見やすいように細かな配慮がされている。実に王道系のキッズYouTuberだが、ターゲット層が明確な動画を一貫して投稿し続けているからこそ、2015年3月のチャンネル開設から多くの登録者を獲得できているのだろう。

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 Ryan's Worldは国内ではあまり知られていないが、実は父親が福島県出身の日本人(母親はベトナム系アメリカ人)。2021年2月に「バイリンガール英会話 | Bilingirl Chika」がYouTubeで父親にインタビューしている動画があり、そのなかで興味深かったのが「両親の子どもに対する献身的なサポート」だ。

 Ryan Kajiは登録者数3170万人を抱える超人気YouTuberで、動画の投稿頻度も高いが、撮影時間は週に3~4時間程度に収めているとのこと。またRyan Kajiの撮影時間を短くするために、父と母も積極的に動画に出演している。さらに動画の編集も編集者に任せることで、子どもたちと過ごす時間をより多く確保するようにしている。

 このような両親の熱心なサポートのおかげで、Ryan Kajiは課外活動の時間も確保でき、社会とつながりをもちながらも家族と多くの時間を過ごせている。環境に恵まれているからこそ、Ryan Kajiは伸び伸びと撮影でき、より魅力的な動画を提供できているのだろう。また動画の内容もRyan Kajiの興味があることを軸に考えており、常に子どもを尊重する姿勢が、高クオリティの動画を生み出すことにつながっている。

 実は9つのチャンネルのなかに「ライアンズ ・ワールド」という、日本語で運営されているものもある。メインチャンネルの動画を日本語でナレーションして公開しているので、Ryan's Worldの人気の秘密を知りたい方は、ぜひチャンネルを見てみてほしい。

(Source)
https://forbesjapan.com/articles/detail/45369?internal=top_firstview_04

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