Discordへの統合が進むPSNパーティーチャット。いま振り返る“ゲームとボイスチャットの歴史”

Discordへの統合でゲーム体験はさらなる高みへ

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 このようにしてオンラインマルチプレイになくてはならないものとなったボイスチャット。本記事の主役であるDiscordが誕生したのは、同ツールがゲームカルチャーに完全に浸透しきったタイミングと考えられる2015年だ。もうひとつの主役であるソニーのハードには、PS3の時代からシステムソフトウェアにパーティーチャット機能が実装されたため、ユーザーはあえてDiscordを選ぶ必要がなかった。けれども、ノイズリダクションやミュートのしやすさ、音質、プラットフォームをまたいでのマルチプレイにおけるボイスチャットのしやすさなど、機能性・利便性の観点から、Discordはいまやゲームフリークにとって最も一般的と言っても差し支えないコミュニケーションツールとなっている。

 冒頭で紹介したPlayStationプラットフォームへのDiscordの採用も、こうした時流を鑑みてのことだろう。これまでPS4・PS5のプレイヤーが、ゲーム音と同時にPC・スマホからDiscordの音声を聞くには、「追加で周辺機器を買う」「ヘッドセットの下に別のイヤフォンをつける」といった工夫が必要だった。今後順調に統合が進めば、これらの苦労は過去のものとなるはずだ。たとえば、『Apex Legends』や『Among Us』など、クロスプラットフォームで展開され、かつプレイヤー間にボイスチャットが不可欠なタイトルでは、これまで以上に質の高いゲーム体験を享受できるようになる。各ハードを用いた配信における音声まわりの問題も解決へと向かうはずだ。

 おそらく多くのPlayStationユーザーに好意的に受け入れられるであろう、Discordへのボイスチャット一本化。近々での新たな展開に期待したい。

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