『未来日記』7話ーー両思いのキスのあと、永遠の別れ……2人に訪れた哀しすぎる運命

 この日、最後の未来日記が真愛と拓斗のそれぞれに届けられる。そこには「別れは突然やってきた。この日が2人の最後のデート」と記されていた。いつかは終わりを覚悟していた2人だが、実際その日が訪れるとなると不安は大きく、日記を前に切ない表情を浮かべるのだった。さらに日記の文面は「99輪のひまわりが咲いた時2人はキスして永遠に別れた」と続いており、真愛と拓斗が第2話で交わした「もう一度ひまわり畑を訪れる」という約束の言葉が頭をよぎる。

 お互いに連絡先も知らないため、この日のデートが終われば2人はもう会うことはない。そんな苦しい現実に真愛は、最後だからこそ悲しい雰囲気にせず、笑顔でいたいと健気な様子をみせた。

 神社で待ち合わせをした真愛と拓斗は浴衣姿。お参りをしていると、そこには未来日記が置かれていた。ここで2人は、これまでの日記を読み返して大切な思い出を振り返ることに。鮮明によみがえる出会いから恋に落ちるまでのキラキラした思い出たち。拓斗は出会った瞬間を「会う前より緊張した」と話していた。当時の映像と共に語られるこれまでの2人の歩みに、今真愛と拓斗がこうして自然に会話を楽しみ、お互いを愛しく思い合う姿が感慨深い。改めて未来日記が、1組の男女が恋に落ちる様子を鮮明に映し出してきたことを実感した。そしてこの日、ただ話すだけでも心底楽しそうな様子の真愛や、彼女の浴衣姿に「かわいい」と声を漏らす拓斗がどれだけかけがえのない時間を過ごしてきたのかにも胸が痛む。別れなど来なければいいのに。

 あたりが暗くなった頃、日記をめくったそのページには「彼女から初めて彼への本当の思いが告げられた」と記されていた。とうとう真愛の気持ちが拓斗に打ち明けられる。北海道で最初に2人が会えなくなった時、拓斗への気持ちが膨らんでいたこと、最初の日記で最後まで自分の気持ちを打ち明けてはいけないと言われていたことなど、全てをゆっくりと明かす。そして「真愛も拓斗のことが大好き」とはっきり想いを伝えるのだった。やっと思いが通じ合った2人に、いよいよ終わりの時が来ようとしていた。2人は涙を流しながら、自分たちに言い聞かせるように「泣くな」と声を掛け合った。

 そして終わりのページ「99輪のひまわりが咲いた時2人はキスして永遠に別れた」が開かれる。その時、突然空に打ちあがる大輪の花火こそが、日記の指す「99輪のひまわり」であることに拓斗が気付いた。あまりの美しさに時折笑顔を見せながらも、迫り来る“最後”への切なさは瞳に宿る。 打ち上がる花火を見送り、2人はとうとう別れのキスをするのだった。流れ出る涙に切なさを滲ませ、名残惜しそうに短い言葉を交わす。そして2人は互いに背を向け、別々の方へと歩んで行った。

 作品に隠されたひまわりのモチーフと、その本数によって変化する花言葉で真の意味が語られた2人の美しくもはかない日々。真愛と拓斗の紡ぐ夏の恋は「永遠の愛」という花言葉と共に締め括られた。しかしラストで番組MCのDAIGOからサプライズが伝えられる。どうやら2人の物語には「次回」があるようだ。キスの後に別れた2人は今どうしているのか、笑顔で過ごしていることを願いたい。

(画像=Netflixシリーズ「未来日記」全世界独占配信中)

関連記事