Pixel 6は「2台目のスマホ」にぴったり iPhoneユーザーが感じた便利さとは

 まずはスマホの買い替えについて。買い替えの目的には「いま使ってる機種が古くなり、動作にストレスを覚えるようになった」「ほかに欲しい機種が登場した」「壊れた」などがあるだろう。2021年発売の最新スマホであれば、2年程度は快適に使えるだろうし、も4〜5年以上昔のモデルを使っている人も少なくない。ハイエンドかミドルレンジか、あるいは廉価モデルか、そのあたりのグレードによっても使用感は前後してくるが、数年前に比べてスマホの現役期間はとても長くなったと思う。特にAndroidはその成長が著しい。

 現行機種が末長く使えるほど、買い替えの必要性がなくなる。これはあらゆるメーカーが抱えるジレンマだろう。Pixel 6のユニークな機能である音声の翻訳機能やコンピューティングフォトも、魅力ではあるが絶対に必要ではないため、いま使っているiPhone 12 Proに不足を感じていないことも相まって、乗り換える必要性はないと感じた。ただ、バッテリーの持ちについてはiPhoneよりもPixel 6の方が優れており、羨ましいと感じた部分だ。

 では、乗り換えではなくPixel 6を「2台目のスマホ」として所有するのはどうか。ここに筆者は大いなる可能性を感じた。iPhoneを使っているとiOSやAppleエコシステムの恩恵に預かれるが、例えばGoogle PhotosやChromebookをパワフルに使う場合などには、Apple社のエコシステムから外れたAndroidデバイスが役に立つだろう。

 そういった事情からセカンドスマホとして手頃なAndroidが欲しいとは思い続けていたが、Pixel 6はこの希望を満たすのにピッタリだった。価格も手頃でカメラ機能に関してはiPhoneよりも効果的に使える場面が多々ある(次回紹介)ため、「スマホ機能搭載カメラ」として持ち歩いてもいいくらいだと感じた。あくまでiPhoneユーザーである筆者の意見だが、メインスマホは最新〜数年型落ちのiPhoneで、セカンドスマホにPixel 6の布陣ならば、たいていの作業、たとえば写真撮影、仕事やカーナビ利用といった場面もカバーできるはずだ。

 そもそもスマホの2台持ちには多くのメリットがある。メインスマホを破損・紛失したとしても2台目を持っていれば知人に連絡が可能であったり、仕事とプライベートでを切り分けたり、SNSのアカウントをデバイスごとに変えたりと、実に様々だ。とはいえサブ機にかける金額は抑えたいはず。Pixel 6はGoogleの制作したデバイスでありソフトウェアのサポートの信頼性が高い(ここがほかのAndroidデバイスにない利点だ)ため、それを踏まえると2台目としての価格とスペックのバランスが良く感じる。

 あえて注文があるとすれば、Pixel 6とPixel 6 Proは、どちらも本体が大きい。セカンドスマホとして持つなら、もう少し小さな本体だと嬉しい。「Google Tensor」を搭載した「Pixel 6 mini」が499ドル程度で出れば、明日にでもフラっと買ってしまうかも……。

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