宇垣美里にとって“元恋人”の存在とは? 「別れる選択をした自分を否定したくない」

 12月21日よりABEMAの新作恋愛番組『恋のコーチは元恋人』が放送開始する。本作は恋がうまくいかない男女8人が全員“元恋人同伴”で、新しい恋を見つけるという新感覚の番組。「元カレ・元カノ」と一括りで言えばそれまでだが、一度付き合って別れた相手の存在は一言で語れるものではない。友達になれる人もいれば絶縁状態の人もいるなかで、なかなかその関係性の正解にたどり着くのは難しい。今回、当番組のスタジオMCとして恋模様を見守る宇垣美里に、元恋人との距離感や理想の関係性、ノンフィクションの恋愛番組を観る醍醐味などについて話を聞いた。

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「元恋人の意見は必要ない。別れるという選択をした自分をあまり否定したくないから」

ーー『恋のコーチは元恋人』は“元恋人同伴”で、新しい恋を見つけるというこれまでにないシチュエーションの番組です。概要を聞いて率直にどう思いましたか?

宇垣美里(以下、宇垣):「どういうこと? 喧嘩にならない?」と思いました。別れた相手にアドバイスをもらうこと自体揉めそうですし、新しく好きになった相手にも元カレ・元カノの存在を明らかにしたらどうなっちゃうんだろうとか……。でも実際に観させていただいて、なるほどなと飲み込むことができました。

ーーどういったところで納得できたんでしょうか。

宇垣:元恋人同士の関係性が良好なんです。まだどういった経緯で別れたとか、未練があるんじゃないかなどは明かされていないんですが、マイナスな関係の印象はなくて。もう互いに親友と思えているように見えます。親友レベルの関係性だからこそ、元恋人の恋愛を実際に目で見てアドバイスができるという構造になっているのではないかと。

ーー実際に宇垣さんが元恋人にアドバイスされる立場、もしくはする立場になったらどう立ち回ると思いますか?

宇垣:まず、そうならないですね。

ーーそれは元恋人に会いたいとすら思わないという?

宇垣:そうですね。そもそも元恋人に対する感情は、会いたい、会いたくないではなく、そういう感情の外にあるんです。

ーーでは、元恋人のアドバイスは自分の恋愛や人生に必要ないのでしょうか。

宇垣:必要ないです。その方とお付き合いしていた期間に学んだこととかはあると思いますし、それが今後に生きることはあるかもしれないですが、今後の人生でご一緒できないなと思った方のアドバイスは、いまの自分にはいらないと思ってしまいますね。

 だからこの番組を観ていてカルチャーショックでした。私はできませんが、元恋人と良好な関係を築いて友達みたいな仲を続けられることって素敵なことでもあるから。そういう方たちもたしかにいるんだなと。

ーー宇垣さんにとって過去の恋愛はどういうものなんでしょう。元恋人に素敵な人がいた場合、戻りたいなと思ってしまう人も少なくないですが……。

宇垣:私はお付き合いしてから別れるまでで、十分やりきりましたという気持ちなんです。別れるという決断が自分のなかではとても大きいものなので。「もうこの人と一緒にいるのは無理なんだ」とはっきり思った状態で別れるという選択をしています。後悔のないくらい考えて出した結論だからこそ、別れるという選択をした自分をあまり否定したくない。だからそのあと、気持ちを変えることはないんです。

ーー過去の人は一貫して過去の人なんですね。

宇垣:そうですね。「決めたんでしょ? 自分で」と思います。

ーー勇ましいです。

宇垣:白黒はっきりつけたいタイプなので。「ダメと思ったらダメ」と決めています。

ーー反対にに元恋人側から戻りたいと言われたら?

宇垣:“オレ通信”のことですね。

ーー“オレ通信”?

宇垣:元恋人からの「最近何してるの?」「元気にしてる?」という連絡を、私は“オレ通信”と呼んでいるんですけど(笑)。「メルマガきてる。元気そうだな」くらいの感覚なんです。

ーー(笑)。では友達に戻ることすらないんですね。

宇垣:ないですね。よっぽど時間が経つか、共通の友人がいて複数人で会うということはあるかもしれませんが、2人でどうこうというのはないかな。思い切りは良いほうだと思います。

理想の関係性は『マッドマックス』のマックスとフュリオサ

ーーさきほど当番組に出てくる出演者は元恋人同士でも関係性が良好だからこそアドバイスを受け入れられると言っていましたが、宇垣さんが思う理想の関係性はどんなものですか?

宇垣:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場する主人公・マックスとフュリオサの関係性は憧れます。対等にお互いに認め合って困難に立ち向う「共闘する」という関係性がすごく好きで。

ーーそれは恋愛に対しても?

宇垣:私は恋愛と同じくらい友情が大事だと思っているので両方ですね。

ーー人との関係性をすごくフラットに考えられているんですね。恋愛とか友情とかカテゴリーに分けずに心と心で通じ合う関係を大切にしているというか。

宇垣:そもそも誰かに何かをしてほしいという気持ちがあまりないからかもしれません。独立心が強いというか。だからこそ違う目的があって、互いに独立していてもたまに「頑張ってる?」と声をかけられるような関係が理想なんです。

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