ロジクール、新たなキーボードはよりコンパクトに テレワークにマッチした「MX KEYS MINI」発表

 ロジクールは小型ワイヤレスキーボード「MX KEYS MINI」を発表した。2019年に発売されたフルサイズキーボード「MX KEYS」からテンキー部分を削り、70%のサイズに収めたコンパクトさが大きな特徴だ。一方でMX KEYSの特徴を継承するだけではなく、新機能も搭載。省スペースと、同社のフラッグシップモデルを意味する「MXシリーズ」にふさわしい高機能を両立した製品と言えそうだ。本稿は14日にオンラインで行われた発表会から一部を記す。

機能、打ちやすさはMX KEYSを継承

 MX KEYS MINIの価格はオープン価格で、同社のオンラインストアでは1万3860円(税込み)。11月11日に発売する。カラーはグラファイト、ペイルグレー、ローズの3色展開。

 本体サイズは296(幅)×132(奥行)×21(厚さ)mm。小型化によりデスク周りのスペースが増え、ユーザーの生産性向上につながりそうだ。マウスをキーボードの近くに置けるようになることから、作業中の姿勢改善を促す効果もあるという。サイズとともに重さもMX KEYSから40%軽くなり506gとなった。本体のプラスチックパーツの一部には再生プラスチックが使用されている。

 打ちやすさや機能面は、ユーザーの評価が高かったMX KEYSを継承。指先に合わせた球状のくぼみと19mmのキーピッチにより、確かな打鍵感と正確なキーストロークが可能としている。ただし、サイズの縮小に伴いキー配列を凝縮。最も使用頻度の多いスペースキーを長くした結果、他のキーとのバランスが標準的な配列のものとは、やや異なっている。

 指先が近づくとバックライトが点灯するスマートイルミネーション機能も搭載。使用しない時には自動でオフになりバッテリーの節約が図られるため、バックライトがオンの状態でも約10日間使用することが可能だ。

「絵文字」や「ミュート」に簡単アクセス

 最上段のファンクションキーには、簡単に絵文字を使用できる「絵文字キー」と、マイクをオフにする「ミュートキー」を新たに搭載した。ミュートキーは、テレワークやテレビ会議でマイクを使う機会が増えたことを考慮して追加された。例えばテレビ会議中に部屋に家族が入ってきた場合、瞬時にマイクをミュートすることができる。また、音声入力を可能にするディクテーションキーも備わった。日本語による音声入力はMacとWindows11に対応可能とのことだ。

 各種デバイスとの接続はBluetoothを採用し、WindowsやMacなど最大3台と接続できる。接続先をワンタッチで切り替えられるEasy-Switch機能を搭載したほか、Windows10ではキーボードの電源を入れるだけでポップアップが出て接続できるSwift Pairにも対応している。

 企業内などで使用し、より安全・安定した接続を必要とする場合は、USBレシーバーを使い、新たに開発された仕様「Logi Bolt」で接続することもできる。USBレシーバーは別売り(税込み1210円、同社オンラインストア)。

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