米少年、3Dプリンターで作った銃で誤って自分の足を撃ち怪我
米バージニア州の16歳の少年が、3Dプリンターで自作した銃で自身の足を撃ち、怪我をする事故があった。現場に駆けつけた警察官によると、少年の部屋からは、本物の銃の部品と3Dプリンターで作成されたプラスチック製の部品を組み合わせた、オリジナル銃が発見されたという。
少年は武器を作っていることを両親に隠しており、3Dプリンターを購入したのも「趣味のため」と語っていたという。しかし実際には、インターネットから9mmの半自動拳銃の3Dデータを入手し製造していた。警察は「トリガー(引き金)が動作するために必要な部品がすべて揃っていた」と話しており、事故当時に装填されていた一発の弾丸が誤って発射されてしまったものとしている。ただ、多くの弾をこめられるマガジンを搭載するには至っていなかった。幸い少年の命に別状はなく、すでに退院しているという。
少年は警察に「この銃は(偶然)見つけたもの」と話しているが、それ以上の詳細については語っていないとのこと。警察は銃を入手した経緯と、自作を試みた理由などを調査している。
米国のほとんどの州では、金属部品が含まれている限り、3Dプリンターを使用した無許可での銃器の製造を禁止していない。ただいくつかの州は、自家製銃の製造を取り締まるための措置を検討しているようだ。また武器の設計図やデータを共有することについても、その違法性が曖昧であることが指摘されている。進化する技術に適した法整備が必要かもしれない。
(画像=Richmond Timesより)
■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。
〈Source〉
https://pixabay.com/photos/child-holding-a-gun-point-gun-point-424772/
https://richmond.com/news/local/crime-and-courts/hopewell-boy-16-accidentally-shoots-himself-while-assembling-handgun-he-partially-made-with-3d-printer/article_a8f558a0-a810-5187-b265-9fcbbd8b8e30.html
https://3dprint.com/285741/teen-shoots-self-accidentally-with-gun-made-with-3d-printed-parts/