古代の巨大ペンギンを発見? 小学生が見つけた骨を3Dスキャンしたら新種だったと判明

 技術の発達につれ、地球上の知られざる秘密が日々解き明かされている。そんな現代技術と、ある少年が招いた大発見が、ニュージーランドから舞い込んできた。

 脊椎動物の起源や進化などを紹介するJournal of Vertebrate Paleontology誌は、先日ニュージーランドで新種の巨大ペンギンの化石が発見されたと発表した。なんとその化石は、過去に小学生が遠足で見つけたものだったという。

 この化石が発見されたのは2006年に遡る。発見者となるステファン・セーフィ氏は、当時小学校で行われたクラブの遠足で、カウィア・ハーバーに化石探しに行ったという。その化石をマッセイ大学とコネチカット州ブルース博物館の研究者が、3Dスキャンを用いて化石の骨を分析したところ、こちらの骨は1.4メートルにもなる新種の巨大ペンギンのものであることが明らかになった。巨大ペンギンは2,730万年から3,460万年前に生息していたとされている。

 ステファン・セーフィ氏はインタビューにて「何年も前に発見したものが、今になって学術的に貢献しているというのは、なんだか不思議な感じがします。だって学校のクラブで化石を発見したとき、僕は13歳だったのですから」と驚きを隠せない様子で語っている。

 新たな大発見であると同時に、ペンギンの歴史を大きく覆すこととなった今回のニュース。現代技術の進歩と共に解き明かされる、今後の新たな発見に期待したい。

(画像=Nerdist)

(Source)
https://nerdist.com/article/field-trip-fossil-find-new-giant-penguin-species-new-zealand/

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