社築がVTuber活動を通して体現する、“大人のオタク”のドラマティックな成長譚

 こういったオタク向けの顔だけでなく、一般的な教養も持ち合わせ、コラボ配信をすればほぼ必ずツッコミ役に回ってしまうような、にじさんじきっての常識人として受け入れられている。葛葉、本間ひまわり、ドーラで組まれた「ド葛本社」での配信では、社築の性格やゲームスキルがフルに活かされたコラボ配信だといえ、葛葉と本間のボケをツッコみつづけてはトークを回していく彼の魅力が詰まっている。

 こういったキャラクターを活かし、2020年4月からはにじさんじライバーが中心になって制作される3D番組『ヤシロ&ササキのレバガチャダイパン』において笹木咲とともにメインMCを務め、トークとゲームを中心にした本番組を1年以上に渡って盛り上げている。

 ひとり寂しくゲームに勤しんでいた大人のオタクが、ヴァーチャルタレントとなり、ゲームスキルと人当たりの良さで階段を駆けあがっていく成長ストーリー。などと書いてしまえば甘言になってしまうだろうか。だがそういった物語を歩んできたのが社築という存在であり、ヴァーチャルタレントが見せる記録なのだと言えよう。彼が今後がどのような活動をしていくのか、非常に楽しみだ。

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