朝倉未来は進退の報告、宮迫博之は業者告発、オリラジ藤森は結婚報道の否定……YouTubeで進む“意思表示のコンテンツ化”

 問題の「闇営業Tシャツ」は、明らかに宮迫とわかるイラストをデカデカとプリントし、「YouTuber」「YAMIEIGYOU」などという文言が印字されたシロモノ。これに宮迫は「なめてんのか」と怒り、ネットで有名な唐澤貴洋弁護士を助っ人に据えて、無断販売している業者にアポなしで電話をかけた。

無断で「闇営業Tシャツ」を販売していた業者を訴えるため、弁護士と一緒に電話した結果…

 パロディTシャツのモチーフ本人が問い合わせしてくるというまさかの事態に、業者担当者はびっくり仰天。業者側が「十分怒られることだと思うので……」と素直に非を認め、また問題のTシャツがまったく売れていないことを知ると、宮迫も「逆に恥ずかしい」と苦笑いし、「バンバン売ってください」と鷹揚な態度を示した。結果的に、宮迫が凸したことで「闇営業Tシャツ」は、「第三者へ不快を与えてしまう状況」になってしまうと業者サイドが判断したため、販売中止になっていた。

 このように、放置すればやや自分にとって不利益になるような事柄を訂正できるうえに、収益に直結する再生数を得るためのネタにもなるのだから、YouTubeでの意思表示は二度おいしい。少し前の事例になるが、年明け早々に恋人との結婚報道があったオリエンタルラジオの藤森慎吾が1月2日、自身のYouTubeチャンネルに公開した動画で、自身を慕う後輩芸人のガンバレルーヤ・よしこへ電話したことがあった。よしこが「今この電話、一人ですか?女の肩に手をまわしながら電話してきてるんじゃないでしょうか?」と“嫉妬キャラ”を演じ、藤森が「そんなことない」「(結婚のニュースは)完全なるフェイクニュースです」と返すというコント形式で、報道を否定して見せた。ただ報道を否定するだけならSNSで十分だが、それをネタにしたコントを演じるあたり、YouTubeをうまく活用していると言える。

 今後もこのように、即時性があり、再生時間の尺も編集も思いのままのYouTubeからリアルな本音、明確な意思を伝えていく有名人は増えていくに違いない。

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