“エアタクシー”に“空飛ぶ車”……モーターショーで「空」への期待高まる新車が続々登場

 4月19日より開催中の上海モーターショーにて、各社が空飛ぶクルマを披露した。

 中国の電気自動車スタートアップのXpeng(シャオペン)は、空飛ぶクルマの2番目のプロトタイプを公開した。同社は8年間も開発に励んでいると述べており、昨年9月には、北京モーターショーで最初のプロトタイプ「Kiwigogo」を披露している。

 前作の「Kiwigogo」はドローンのようだと話題になったが、今作ではデザインを大きく変更したようだ。2人乗りの本モデルは、高度5〜25mの間を飛行することができ、すでに10,000回以上の安全確認テストを受けているという。

 
 一方、ボルボを所有する中国の吉利汽車(ジーリー・オートモービル)は、ドイツの合弁会社、ボロコプターが開発した「エアタクシー」を公開した。こちらは車体上部に取り付けられたプロペラが特徴的で、ほとんどヘリコプターに近いデザインだ。今後3年間でエアタクシー事業の商業化を目指しており、昨年9月には日本航空との提携も行っている。

 メーカー各社がしのぎを削る一方で、ウォーレン・バフェット氏が巨額の出資を行っている中国の電気自動車メーカー、BYDは、空飛ぶクルマに否定的だ。

 空飛ぶクルマの大きなメリットとして、道路の混雑緩和が上げられる。しかしBYDの広報、Li Yunfei氏は「交通渋滞を解決する方法は他にもたくさんある。今は、道路を走る車に重点を置いている」と述べ、「飛行モデルはヘリコプターとそれほど変わらない」との考えを示した。

 注目を集める“空飛ぶクルマ”だが、果たして現実のものとなるのだろうか。

(画像=CNBCより)

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://www.cnbc.com/2021/04/22/shanghai-china-auto-show-flying-cars-buffett-backed-byd-stays-clear.html
https://auto.hindustantimes.com/auto/news/this-flying-vehicle-may-be-become-the-airborne-auto-rickshaws-of-tomorrow-41618889995817.html

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