ジャニーズJr.チャンネル「運動能力テスト」に見た各グループの個性 デビューに向けて“それぞれの道”を行く若きスターたち

 いざ9種目のテストが始まると、ここでもグループの個性が見えて面白い。少年忍者は22名人数が多さを応援の多さだとして、川崎皇輝を中心にポジティブな雰囲気で盛り上げていく。反復横跳びのリズムに合わせて声援を送る場面では、まるで体育祭を眺めているような高揚感に包まれる。野球球速では、経験者の深田竜生が100キロ超の豪腕ぶりを見せて、大いに沸かせた。

 Travis Japanも、もちろんMVは狙ってはいるものの動画の見どころを作ってしまう、いわゆるバラエティとして“持ってる“部分がつい出てしまう。なかでも立ち幅跳びの場面では、七五三掛龍也が思い切り飛びすぎて後ろに尻もちどころか、まさかの全身伸びた状態で後ろに倒れてしまい、40cmという無残な結果に。それでもさすがは幸福度No.1グループのTravis Japan。「コイツ本当にやったわ」「感想はいらん」とツッコミながらもメンバーの笑いが絶えない。

 7 MEN 侍は、バンドマンらしいリズム感でハイスコアを狙っていく作戦だ。反復横跳びでは菅田琳寧がドラムを打つようにして回数をカウントし、閉眼片足立ちでは本髙克樹がエアーでキーボード演奏をすることで集中力を高める。そして12F階段走では、「改めてメンバーの大切さ、声が大事」と今野が普段ではなかなか聞けない言葉を発してグッとくる展開に。7 MEN 侍の誰かを思って出す声こそが、元気をくれる最高の音楽なのだと証明してくれた。

 美 少年も、真面目に取り組んでいるのに、なぜかちょっとだけ笑いが起きる空気に。そのハイライトが、岩崎の反復横跳びだ。下半身の安定感と俊敏な動きに集中する種目であるはずなのに、なぜか岩崎のその姿は上半身がダンスを踊っているかのように動きまくる。また、閉眼片足立ちでもまさかの6秒という情けない結果に、思わず自ら顔を手で隠す。そんな岩崎から出た名言「真剣にやろう、だけど深刻にはならなくていいじゃん」には、見ているこちらも癒やされるばかりだ。

 ラストは、無欲で挑んだHiHi Jets。立位体前屈の前には入念に柔軟体操をする姿が。その中心にいる猪狩は「10月にキスマイ(Kis-My-Ft2)さんのバックにつかせていただいたじゃないですか。そのとき北山(宏光)くんが毎日柔軟されてて、カッコいいなって思って俺も始めた」と明かす。さらに髙橋と橋本涼は以前番組で共演した体操のお兄さんから伝授された「ふにゃ~」と言うと身体が柔らかくなる方法を明かすと「全員でやろう」と一致団結。ジャニーズJr.の活動を通じて得てきたものを共有し、実践していく、ストイックな姿が見受けられる戦いっぷりだった。

 一体どのグループが1位に輝き、MV制作の権利を手にすることができたのか。気になる結果発表は、ぜひ各グループの代表が集まった動画で確認していただきたい。

全グループ集合【運動能力テスト閉会式】No.1はどのグループ!?

 結果一覧を見ると、グループごとに握力が強かったり、俊敏だったり、バランス感覚に優れていたり……と、能力パラメータが見えてきて興味深い。運動能力テストで勝ち得たMVとなれば、そのフィジカルな強さを見せつけるようなMVが仕上がるのではないかと期待してしまう。

 この企画で輝いていたのは、各グループがメンバーを想いながら全力で挑む姿に加えて、「こっちも嬉しくなるよね」と優勝グループを称える代表メンバーたちの姿でもあった。「次運動じゃなくて、学力とかでも面白くない?」「ダンスユニゾン率とかだったら?」「じゃんけん大会にしよう」とアイデアも尽きない。ジャニーズJr.チャンネルのグループ横断企画を通じて、「これならば負けない」という各グループの強みが伸びていくことを、今後も楽しみにしている。

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