ライブ配信お笑いバトル『イチナナ-1グランプリ』開幕 フットボールアワー後藤「若い世代から教わりたい」

3時のヒロインかなで「これから良い恋ができる」

 これに対しミキは自粛期間中、毎晩ライブ配信をしていたという。「リモートで毎日漫才の新ネタを上げるって言って。各々の家で午前中にネタ合わせして、夕方六時から生配信するっていうのを決めて毎日。だから自粛期間は普通に仕事しているときよりも忙しかった」と振り返った。

 3時のヒロインのかなでは恋愛相談のライブ配信で最近人気が出てきているという。しかし福田が「でも自分の恋愛は、全然うまくいってないんですよ」と暴露。それに対しかなでは「皆さんの相談を聞くことによって自分も成長できるから、ここから良い恋できます」と断言。ライブ配信を通じで観客とのコミュニケーションを楽しんでいる様子がうかがえた。

 イベント期間中は自身も3回以上の配信をする事について、フットボールアワー後藤は「SNSもやっていないし、岩尾はSNSやってるけどフォロワー数少ないし。この2人が果たして何をやるのか」と頭を抱えた。

 司会者から「総合リーダーが一番低い数字とかやめてくださいよ。芸歴1年目の人にも負ける可能性ありますから」とツッコミを入れた。それに対し「岩尾さんはペットがいるから(大丈夫)」とフォローされるも、岩尾は「ペットばっかり載せてるSNSフォロワー数めっちゃ少ないけどね」とつぶやいた。

 イベントではその後、実際に出演者が若手芸人のライブ配信を見て、彼らにチャットで話しかけ大喜利のお題を出すことに。

 ライブ配信にチャットを送ったことのない後藤。慣れない手つきで女性若手芸人のライブにチャットを送るも、思いのほか軽くあしらわれてしまう。「普通のお客さんと同じ扱いじゃん」「平等だ」との出演者の声にショックの色を隠せない後藤だったが、トライ3人目でようやくそれなりの反応を受け、大喜利の出題に成功。ライブ配信中の若手芸人と共に会場を沸かせた。

お笑いライブ配信はこれからのニュースタンダードになる

 ライブ配信によって毎月1テーマごとに競いあい、最終的にグランプリを選出する『イチナナ-1グランプリ』は従来とは全く違った形のお笑いバトルであり、「人気」の尺度もこれまでとは一線を画す先進的な取り組みだ。

 新型コロナ禍だからこそ生まれた新形式でのコンペティションによって、新たなスターの誕生にも期待十分。これまでは地道な努力によって徐々に成功を掴んできた芸人が多いが、この形式では芸歴1年目で先輩芸人を一気に出し抜く可能性もあるのだ。

 そういった意味で『イチナナ-1グランプリ』の取り組みは、時代の流れに乗った、お笑い界のニュースタンダードになり得るのかもしれない。新型コロナの影響が懸念されたエンタメ界ではあるが、これからのお笑い界には十分期待できそうだ。

■長門繭
フリーライター兼イラストレーター。ブログ運営を中心に2016年からライターとして活動を開始し2018年に独立。エンタメ系、旅行、テック、時事など得意分野は幅広い。現在はイラストレーターとしても活動中。

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