PS5転売屋、1週間で221台・400万円の儲け 海外メディアが本人を直撃

 PlayStation 5がソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)から11月12日に発売された。しかし間もなく、アメリカやヨーロッパといった主要な市場で売り切れが続出。喉から手が出るほど欲しいファンは、法外なほどに高額の転売業者から購入することを余儀なくされた。そんな顔の見えないPS5転売屋の実態に海外メディアがスポットを当てている。

定価の倍「10万円」で転売

 221台のPS5を手に入れ、1週間足らずで4万ドル(約400万円)の儲けを出した転売業者について『Business Insider』は取材している(参考:https://www.businessinsider.com/reseller-earns-40000-in-playstation-5-sales-by-reselling-2020-11)。

 フルネームを伏せてMike Fと名乗るその人物は「スニーカーの再販売の手法を知っているため、非常によく似た段取りで行った」と語る。

 まずはPS5の在庫を確保するための資金を確保し、オンライン購入とボットの組み合わせで99,500ドル以上を費やした。そして元の価格のおよそ2倍となる1000ドル(約10万円)で転売し、1台につきおよそ500ドルを荒稼ぎした。

 転売業者の中にはオンラインでのチェックアウト・プロセスで威力を発揮するボットやソフトウェア・スクリプトを使用してPS5を入手した者もあるという。

 PS5は発売の前に予約も出来たが、WalmartやBest Buyでは、パンデミックを理由に先着順とした。

ボットで在庫を買い占め

 イギリスの再販売事業者CrepChiefNotifyは、PS5等のアイテムを確保するためにボットの使用の急増していると証言する。これは靴業界で長年普及している慣行だと『GiveMeSport』は伝えている(参考:https://www.givemesport.com/1623009-playstation-5-reseller-makes-40000-in-less-than-a-week-from-selling-ps5-consoles)。

 CrepChiefNotifyのTomという人物は「発売される前に在庫のある場所を把握し、全てのサイトが在庫を出すタイミングを注視し、メンバーのボットをほぼ100%駆使して、それぞれ少なくとも1つPS5を確保した」と述べる。

 結果として、定価で購入しようとした多くのファンががっかりする結果となった。PS5を確保するのは、ゲームファンにとって決して簡単なものではなく、ソニーもPS5が売れる勢いに驚きを隠せないという。

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