YouTuberスキルは新社会人に必須? 「バンタンクリエイターアカデミー」沼田氏に聞く、動画クリエイター教育の汎用性

若い世代の変化と希望

――主に10代に向けた専門校を運営されている立場として、動画コンテンツやメディアに対する若い世代の変化をどう感じられていますか。

沼田:若い世代で、既に世界で活躍している方はたくさんいますよね。例えば、クライミングやスノーボードといったスポーツの選手など。バンタンでもスケートボードの専門コースを開講していますが、生徒たちは、YouTubeで海外のトップ選手のプレーを見て、勝手にどんどん学んでいっています。レべルが上がるスピードが速い。これは、インターネットで、海外のものも含めていろいろなコンテンツが観られるようになったからこそ可能になった現象だと思います。

 動画コンテンツづくりでも同じことが起きていますよね。TikTokを観ていても自然に海外の投稿がレコメンドされてくる。そうした中で、「指ハート」(韓国で写真を撮るときの定番だったポーズ)など新しいエンタメが自然に輸入されるようになっている。

 我々の世代の考え方が古くなっているのも感じます。たとえば、eスポーツ。我々の親の世代からしたら、ゲームは「オタクがするもの」だという感覚があると思いますが、若い方たちにとってはそうではない。HIKAKINさんがあれだけ面白いゲーム実況をするなかで、ゲームやゲーム実況は海外のものも含めて、ただの一つのバラエティ番組のようなコンテンツでしかないわけです。海外のコンテンツを当たり前のように浴びている若者たちにとっては、ドメスティック・グローバルという境界線を引く考え方自体が古くなっている気がします。

 また、簡単にアプリで動画編集をしてインターネットにアップすることができる今、若者たちは、イラストを描く感覚で動画を編集しています。この素養が子どもの時から備わっているということ自体に、時代が変わる希望を感じますね。


――そんな新しい感覚を持っている若者たちに、さらに目指してほしい場所はありますか。

沼田:インターネット市場が伸び、動画コンテンツの業界では競争が厳しくなっていると言いますが、それは国内の市場の話ですよね。海外のコンテンツが自然に輸入され、日本からも海外に向けて発信できる時代です。若い方たちも自然に海外トレンドを取り入れることができるようになっています。せっかくなら、世界のトップチャンネルを目指して、夢を大きく持ってほしいです。

 また、趣味で動画制作をしている方たちは、今は親御さんに「なんの役に立つの」と言われたりすることもあると思います。動画を編集して、いいねがいくつついたかを振り返って、それを分析するという考え方、それらを実行するということは、将来役に立つインフルエンサーマーケティングのスキルに繋がります。ぜひ自信をもって続けていってほしいですね。そういう若者たちに社会との接点を提供して繋げてあげるのが、私たち大人の役割だと思っています。

・バンタンクリエイターアカデミー 専門部:https://creatoracademy.jp/
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