iPhone12が「スーパーサイクル」を起こすかは価格次第? iPhone12 MaxのバッテリーはiPhone12 Proより大容量か

iPhone12の「スーパーサイクル」は価格次第?

バッテリー削減の真意

 そもそも、なぜ一部のiPhone12シリーズの機種はバッテリー容量が削減されてしまうのか。この根本的な疑問に対して、US版Forbesは28日付の記事でその理由を考察した。その理由はiPhoneの販売に際して充電器の同梱を取りやめ、別売となるワイヤレス充電器に移行させるためではないか、というのだ。そして、ワイヤレス充電を標準仕様とする過渡的な処置として、一部の機種で大きな容量のバッテリーを搭載できなくなる、というわけである。

 Forbesの記事では、バッテリーを削減する代償として実装されない可能性が高まる機能がふたつ挙げられている。ひとつが、リフレッシュレートが120HzとなるProMotionディスプレイだ。このディスプレイはiPhone12 ProとiPhone12 Pro Maxで実装されると噂されていたが、バッテリー容量の関係でiPhone12 Proには実装されないかも知れない。もうひとつが、Galaxy S10に実装されているようなバッテリーシェア機能である。もっとも、この機能に関してはiPhoneに実装されるという噂がもとよりあまりないので、iPhone12シリーズに実装されなくても驚くに値しない(逆に、実装されたら驚くに値する)。

 以上のように最近のiPhone12シリーズに関するニュースでは、バッテリーを話題にしたものが少なくない。こうした報道傾向は、充電器の同梱廃止の噂に象徴されるように、iPhoneのバッテリー仕様が大きな曲がり角にさしかっていることを示しているのかも知れない。

トップ画像出典:phoneArena「Apple iPhone 12 price will be key to sales growth in H2 2020: report」より画像を引用

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi

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