最新“Femtech”商品にも触れられる NY発未来の日用品店「New Stand Tokyo」に行ってみた
2020年7月28日、東北新社とWhateverが共同出資し、昨年設立されたクリエイティブ・プロデュース会社の株式会社WTFCが運営するオフィス兼コワーキングスペース「WHEREVER(ウェアエバー)」内に、ニューヨーク発のセレクトショップ「New Stand Tokyo(ニュー/スタンド・トーキョー)」がオープンした。
ニューヨーク発セレクトショップ「New Stand」
ニューヨークの街角にあるアメリカ版KIOSK、ニューススタンド。その4畳ほどの小さなスペースをアップデートして、オシャレに生まれ変わらせたのが、デジタルガジェットやデザインコンシャスな雑貨を扱うセレクトショップ「New Stand」。現在マンハッタンで42店舗、アメリカ各地の空港で13店舗を展開している人気ショップだ。
そのアメリカ外初、アジア初のブランチとして「New Stand Tokyo」は登場。アメリカ版ではニューススタンドから生まれた「New Stand」という言葉を、日本では「New Standard」の略と捉え、「これからのスタンダードとは何か?」を提案するプロダクトを紹介していく。
ロゴや店内の什器は、アメリカ本国のデザインを踏襲。キュレーションするプロダクトは懐かしい日本の雑貨から最新テクノロジーまで、幅広いジャンルに及びつつも「時代性」にこだわると言う。
そんな商品の中で注目なのが、女性特有の健康課題に対してFemtech(フェムテック)アイテムだ。今回、Femtechを天愛するに当たり、日本においてFemtech市場を牽引する「fermata(フェルマータ)」とコラボ。店内には、「fermata」初の路面店として、「fermata store in New Stand Tokyo」を展開する。
女性の選択肢を広げるためにも実際に触れられる場を
様々な「〇〇テック」が展開される中、なぜFemtechを選んだのか。Whateverのクリエイティブ・ディレクター/CCOである川村真司さんは「社会的にインパクトが大きいテクノロジーは何か?と考えたらFemtechだった」と話す。
「人類の半分は女性。その女性たちがもっと生きやすくなるためのテクノロジーが今まで一般化されてきていませんでした。今、Femtechというワードが作られ、認知されてきた中だからこそ、後押しをしたいし、後押ししなくても自然なものとして捉えられるようになって欲しいと考えます」。
他のテクノロジーについても扱っていくが、この「fermata store in New Stand Tokyo」は常設で設置されていくという。
「アメリカ本国のNew Stand では、すでにFemtech商品が展開されています。それを日本にいれるとき、自分たちだけのキュレーション力だけでは足りなかったんです。まだ日本入っていないものを取り上げたり、触れられたりするためにも、fermataとパートナーとして一緒に行うことになりました」。
一方、fermataのCo-founder/CEOの中村寛子さんは、これまでデジタルの限界を感じていた中でのリアル店舗出店となった。
「3月時点で海外には318社、日本では51社プレーヤーがいました。今も、続々とその数は増えています。しかし、どれだけネットで商品を謳っても、実際に購入するとなると、触ったことのないものには抵抗感があります。店舗で触って納得することで、女性にとって新しい選択肢を身近に感じてもらいたいと考えています」。