懐かしいのに“ナウい”80年代のブームボックスがリメイク! BluetoothやUSBにも対応

80年代のブームボックスがリメイク

 「ブームボックス」が何かわからない、という方はどれだけいるのだろう……。なんて記事冒頭に書くほどに時代は変わってしまったのだろうか。いや、若者たちが肩の上にブームボックスを担いだあの時代は、まだ消え去ってはいない。

 今回紹介するのは、有名なブームボックスをミニチュア・レプリカ化した(でもただのミニチュアではなく実用性も備えた)Kickstarterキャンペーン「RepliTronics M90 MINI」だ。80年代を懐古する世代にも、自分の生まれる前の時代をファッショナブルだと感じる世代にもグッときそうなモノとなっている。

ブームボックスってなに?

 身近にブームボックスを見たことがなくても、80年代の映画やドキュメンタリー、ミュージックビデオなんかでラジカセを肩に乗っけて町を歩く若者を見た覚えのある方はいるかもしれない。

 ブームボックスはヒップホップやストリートダンス文化とも関わりが深く、「ゲットーブラスター」なんて呼び方もされるが、より日本でわかりやすく言えば「ラジカセ」だ。今ではスマホとBluetoothスピーカーに取って代わられたが、ある意味当時の「いつでも、どこでも、みんなで好きな音楽を楽しむ」ための存在だったと言えるかもしれない。

Say Anything: Boombox scene with John Cusack and Ione Skye (HD)

 今回紹介するキャンペーンのプロモ動画にも使われているが、ジョン・キューザック主演1989年の映画『セイ・エニシング』では、主人公が彼女との思い出の曲(ピーター・ガブリエルの『In Your Eyes』)をブームボックスを掲げながらを流すシーンがある。

 ヒップホップ、ストリートダンスから、ロマンチックな映画の中でのイメージまで、その時代の文化を反映したポップアイコンとも言えるだろう。

「ブームボックスの王」を小さく再現

 「RepliTronics M90 MINI」は、そんなラジカセ/ブームボックスを小型化したレプリカ。ベースにされたモデルは英語圏では「King of boomboxes」(ブームボックスの王)とも言われる日本ビクター/JVCの「RC-M90」。ビースティー・ボーイズのアルバム『Solid Gold Hits』のカバーとか、LL・クール・Jの『Radio』のカバーにもなっている有名なモデルだ。

 いい音を出してくれることでも知られるが、デカくて重いことでも有名である。Radiomuseumによれば寸法は668 x 350 x 177 mmで、重さは10kg。これを担いで歩くには体力が要りそうだ。

 「RepliTronics M90 MINI」は大きさは本家より60%小さく、重さは80%軽くなっている。カセットテープこそ入らないものの、ただの模型ではなくちゃんと実用性もある。

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