Apple Glassの全容が明らかに? “ジョブズのメガネ”オマージュのモデルも発売か
AppleだけではないARメガネ市場
ARメガネを開発している企業は、Appleだけではない。ARメガネを開発している企業のなかで、もっとも注目すべきは『ポケモンGO』を運営・開発するNianticだろう。既報のように、同社はチップメーカーのQualcommと共同してARグラス開発を進めている。今年3月には、3D空間マッピングを強みとしているスタートアップ6D.aiを買収し、地球規模のAR体験の実現を目指している。
昨年9月には、アメリカ大手メディアCNBCがFacebookのARメガネ開発動向を報じた。同社は、コードネーム「Orion」という名のもとにメガネメーカーのRay-Banの親会社Luxotticaと共同して開発を進めている。2023年から2025年のリリースを目指している、とのこと。
忘れてならないのがGoogleだ。同社はかつて、一般消費者向けにARメガネ「Google Glass」を実験的にリリースした。この実験は失敗に終わったが、実のところ、同メガネは法人・開発者向けに現在でも販売されている。テック系メディア『The Verge』が今年2月に報じたところによると、同社はGoogle Glass Enterprise Edition 2の直売を開始した。Google Glassで得たノウハウを生かして、同社が改めて一般消費者向けARメガネを開発していたとしても意外ではないだろう。
以上のようにARメガネ市場の動向を確認していくと、もしApple Glassに関する一連の噂が本当だとしたら、同市場はAppleのひとり勝ちになるかも知れない。そして、噂の真偽は1年以内に明らかになるだろう。
トップ画像出典:MacRumors「'Apple Glass' Rumored to Start at $499, Support Prescription Lenses, and More」より画像を抜粋
■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi