『さよならプロポーズ』シーズン2・第8話ーー「先の苦労を考えると別れたほうがいい」持病を抱えての結婚に立ち塞がる壁
一方、最終決断前日に持病のナルコレプシー症候群を打ち明けたミドリとユウ。持病により、子育てに大きな不安を抱えていたミドリに、ユウは「全力でサポートしたい」と自らの想いを訴え続ける。ユウの言葉に「わかった」と返したミドリだが、その表情は複雑で、どちらの決断に向いているかがわからない。ユウは「俺のこと好き?」と問いかけ、ミドリは静かにうなづくと、ユウは「じゃあ別れる必要ないじゃん」と涙を流す。続けて「この7日間でミドリの不満を知れたが、解消はできなかった」と後悔を口にした。
「結婚を選んだ後のほうが苦しいことが多いと思う」と未来を見つめているミドリと、「俺はミドリと別れることになったら、死ぬほど苦しいよ」と今を見つめているユウ。ミドリは個別のインタビューで「今、苦しいのは時間が解決すると思う」「その先の苦労や苦しさを考えると、別れたほうがいいと思う」と涙ながらに心情を吐露する。一方ユウは、ミドリが完全に結婚に後ろ向きではないことを前向きに捉え、落ち着いた口調ではあったが「もっとアクションを起こしたい」「愛を伝えたい」と意気込んでいた。
最終決断当日。この日の17時には結婚するか別れるかを告げなければならない。最終決断まではあと7時間。そんな中、二人はビーチに向かう。
ユウは昨晩の意気込み通り、ミドリへの愛をアピールし続ける。ミドリのために手で日陰をつくると「俺は一生君の陰になります」と発言する。他にも、眩しい日差しで目が開かないミドリに「俺は普段から目が開けられない。ミドリが側にいるから」と言ったり、ミドリに膝枕をしながら「君の一生 膝枕になりたい」と話し、ミドリは「今日はすごいいっぱい言うね」と笑っていた。
「どうしてもミドリとだけは離れたくない」「ミドリのために生きたい」と話すユウに、何度も「大変だよ」と伝えるミドリ。ミドリはメキシコ出発前、友人と過去の恋愛について話していた。ミドリの「大変だよ」には、持病に対する不安だけでなく、時間が経つにつれて変わっていった恋人の気持ちに対する不安もあるのではないだろうか。
ビーチで過ごすミドリはやけに穏やかだったが、彼女が指摘していたユウの頼りない部分は解消されていないままである。そのうえ次週予告では、激怒するミドリの姿が。起死回生の逆転結婚となるか、それとも別れを決断するのか。二組のカップルの未来は、まだわからない。
■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。
■番組情報
『さよならプロポーズ シーズン2』
毎週土曜よる10時~ABEMAにて放送
放送チャンネル:AbemaSPECIAL
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