Twitterがリプライの新レイアウトをテスト開始 “有害なリプライ”抑止やコメント付きリツイート検索機能も実装へ?
定番SNSであるTwitterが、新機能をテストすることが明らかになった。
今回テストが始まる新機能のほかにも、テスト中の新機能が複数確認されている。そうした新機能が正式採用されれば、Twitterの利便性を高めるかも知れない。
リプライの流れを見やすく
英語版Twitterサポートの正式アカウントは6日、リプライの新しいレイアウトをテストするとツイートした(下のツイート参照)。そのツイートによれば、新しいレイアウトでは線とインデント(字下げ)を使って、リプライの関係が視覚的に明確になる。例えば、リプライに対してさらにリプライすると、言わば「孫リプライ」が分岐する様子が表示される。なお、テストの対象となるユーザは「iOS版とWeb版の一部の人」とのこと。
実のところ、リプライに関連した新機能テストは昨年にも実施されている。既報の通り、世界最大の家電見本市であるCES2019の会場において、リプライを色分けするテストの画像が確認されたのだった(下の画像参照)。この時のテストでは、フォロワーのリプライとフォロワー以外のそれが色分けされているのも確認された。もっとも、その後、この色分けする新機能は正式実装されることなく現在に至っている。
今回の線とインデントを活用する新機能も、実際に正式採用されるかどうかはわからない。しかし、リプライ関連のUIを繰り返しテストしていることから、TwitterにはリプライのUIを改善しようとする意図があることはうかがえる。
「有害」なリプライに再考を促す
また、英語版Twitterサポートの正式アカウントは6日、有害なリプライに再考を促す機能を実験していることもツイートした(下のツイート参照)。そのツイートによれば、リプライに有害となる可能性がある言葉が使われていた場合、リプライする前に修正することをうながすプロンプトを提供する実験が進行中なのだ。実験は、iOS版ユーザの一部に限定して行われているようだ。
以上のツイートについて報じたTechCrunch Japanの6日付の翻訳記事によると、Instagramも有害コメントに警告を与えるテストを昨年実施したところ、一定の成果が認められた。この成果をうけて、警告を与える対象範囲を画像に拡大していた(有害画像に対する警告については、既報を参照)。
Twitterの有害リプライ抑止機能に関して、気になるのはどのような言葉が有害と判断されるか、ということであろう。この件については、US版TechCrunch編集部がTwitter社に質問したのだが、その回答はまだないようだ。この質問は回答されない可能性があり、回答されたとしても曖昧なものになると思われる。というのも、有害リプライの判断基準を明確に周知してしまうと、その判断の裏をかいて有害リプライを試みるユーザが現れると予想されるからだ。