新型コロナの影響で収益激減
新型コロナの影響で収益激減、現役YouTuberたちの悲鳴
実際にどれぐらい収益が落ちたのか?
本稿を書いている私自身も登録者3万7000人程度のYouTubeチャンネルを運営しているが、3月と4月ではやはり目に見えて1再生あたりの広告収益が違う。ジャンルが違えば減少する幅も違うはずなので、これが誰にでも当てはまるわけではないだろうが、私の場合は3月から4月で、おおよそ1再生あたりの広告収益が4割減となっている。
平常時でもほぼ全チャンネルが広告単価が下がる時期なので、これが全てコロナウイルスのせいとは言い切れないが、3月以外の平常時の再生単価と比べても明らかに収益は下がっている。
動画にて収益の減少を発表しているYouTuberたちの動画を見てもそれは同様らしく、下がり幅は人それぞれらしいが、例えば先ほど上記でも紹介した「スーツ背広チャンネル」では、2019年の2月の広告収益を1としたとき、2019年の3月が1.5、2019年4月が0.7、2020年3月が1.2、そして2020年の4月が0.5程度だという。
またブログとYouTubeでビジネス系の情報を発信しているマナブさんは、35万人以上登録者のいる自身のチャンネルの収益が、20%から30%減少したとツイートしている。
ここまででYouTuberの収益が減少している理由とその実情についてお伝えしてきたが、ロケ撮影を行うタイプのYouTuberは外出自粛のため、そもそも動画を撮れるような状態にあらず、また広告収益に変わるYouTuberの収益源であるリアルイベントも、現在はまず開催できない。収益がゼロになる、といった事態はさすがに考えにくいが、当分の間はYouTuberも辛い時期が続きそうだ。
■カードゲーム芸人
トレーディングカードやボードゲーム関連の動画を中心にYouTubeで発信しているYouTuber。現在は動画・デジタルゲームジャンルの記事を専門とするライターとしても活動中。
Twitter:@cardgamer_nooma