『ドラ恋~Bang Ban Love~』最終話ーー「告白のキス」をしたのは誰? それぞれの“強さ”見えたラストシーン

『ドラ恋~BBL~』最終話レビュー

 そして最後の女子、はづき(木村葉月)が指名したのは……たすくだった。

 雨の中、キッチンカーの屋根の下に立つ2人。はづきが「初めて会ったときから興味は持ってて。結構私は周りのことを色々考えて行動しちゃうところがあって、でもたすくくんは真逆ですごい動物的で」とたすくに興味を持ったきっかけを話し始める。「合宿の2日目くらいから、“私、役を飛び越えてこの人のことが好きなんだな”って実感したのね。しかもそれがどんどんおっきくなってて、大樹としてとか恵子としてじゃなくてはづきとしてたすくくんのことが本当に大好きで。これからもっといっぱい色んなとこ行きたいしもっと知りたいし一緒にいさせて下さい」と告白。それに無言ではづきを見つめたまま、いきなりキスするたすく。その途中に「いいよ。よろしく」と答えた。そして「俺は一生、おまえと一緒におる」と真っ直ぐな想いを返した。

 そして「今からもっと、いろんなはづきが知れんのかと思うと楽しみやし、なんかこれからの人生が明るいかな」と笑顔を見せた。

 その裏で誰にも呼ばれなかった男子が2名……。ほくと(南北斗)は「はづきのことはずっと好きでしたね、1話から。全然伝えられなかったかもしれないけど。でも楽しかったです……だから後悔してないっすね。恋愛はお腹いっぱいなんで仕事頑張ります」と前向きな心境を語る。最後まで本当に嫌味のない爽やかイケメンだ。

 チワ(千綿勇平)は「自分が何かで泣いたり怒ったりすることって今まであんまりなかったから、特に後半とかずっと泣いていて。それを3ヶ月前の自分だとダサいと思ってたと思うんですけど、確実に一回り成長できたと思います」と、一皮剥けたように清々しい表情を浮かべていた。

 最後の卒業式での澤田(育子)先生からの一人一人に向けての贈る言葉がまた感動的で、全員が全員を労うクランクアップシーンは涙なしでは見られない。この8人での一期一会の空間をもう見ることが出来ないのは寂しくて仕方ないが、今秋から放送予定のシーズン6にも期待したい。

■楳田 佳香
元出版社勤務。現在都内OL時々ライター業。三度の飯より映画・ドラマが好きで2019年の劇場鑑賞映画本数は約80本。Twitter

■番組情報
『恋愛ドラマな恋がしたい~Bang Ban Love~』
毎週土曜よる11時よりABEMAにて放送
放送チャンネル:AbemaSPECIAL
配信はこちら
(c)ABEMA

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