PS5対応コントローラー「DualSense」海外の反応は? 「クールなロボットに見える」や「醜い」との声も

 今年後半にリリースされると予想されているPS5に関して、新たな情報が発表された。今回明らかになったのは、PS5対応コントローラー「DualSense」の基本仕様だ。DUALSHOCK 4を継承するというよりは刷新している同コントローラーを見ると、PSVR2の仕様も垣間見える。

目指したのは「プレイヤーの手の一部」

 日本語版PlayStationブログは8日、PS5対応コントローラー「DualSense」の基本仕様を解説する記事を公開した(トップ画像参照)。同記事を執筆したソニー・インタラクティブエンタテインメントでシニアバイスプレジデントを務める西野秀明氏によると、同コントローラーが目指したのは「ゲームの世界に入り込んだかのような没入感をもたらすことであり、ゲーム中にそれを持っていることすら忘れさせるような、あたかも手の一部になったかのような、そんな一体感を感じていただける」ことである。

 同コントローラーの最大の特徴は、「触覚」を重視した体験を提供することにある。ゲームにおける触覚体験を強化するハプティックフィードバックを搭載することによって、例えば「車が泥道を走るときの重いずっしりとした感触」を体感できるようになった。

 DUALSHOCK 4で好評だった「SHARE」ボタンは「Create」ボタンと改称される。このボタンは名称の通り、ゲームプレイのシェアを超えてプレイヤーが自らコンテンツを作成することもサポートする。Createボタンの詳細は後日発表される予定だ。

 また、同コントローラーにはマイクが内蔵され、ヘッドセットがなくても気軽にチャットできるようになった。もちろん、ヘッドセットの使用にも対応している。

 デザインも刷新され、単色の背景色から2色を基調としたものとなった。さらにライトバーの位置もコントローラー上部からタッチパッドの両脇に配置換えされた(下の画像参照)。

PlayStation Blog「PlayStation®5用 新ワイヤレスコントローラーDualSense™公開」

サプライズはまだある?

 DualSenseに関しては、多数の海外メディアが批評記事を公開した。例えばUS版TechCrunchが8日に公開した記事では、「DualSense目当てに、次世代ゲーム機であるPS5を購入する気にさせる」と絶賛している。

 テック系メディア『Ars Technica』の批評記事も、DualSenseを「クールなロボット」のように見える、と好意的な批評を寄せている。しかし、既報のような心拍数を検知する機能が実装されていないことを嘆いている。もっとも、PS5がリリースされるまでにはまだ時間があるので、さらなるサプライズが期待できるだろう。

 テック系メディア『techradar』の批評記事は、DualSenseの新デザインを「醜い」と評している。というのも、DUALSHOCK 4では背景色と各種ボタンの色が異なっていたので視認性が高かったのに対して、DualSenseでは背景色とボタンが同色で視認性が低くなっているというのだ。また、PSボタンが押下しやすい円形から変更されたことにも不満を表明している。とはいえ、総合評価としてはDualSenseが機能的にコントローラーとして満足に動作するのであれば、デザイン上の欠点は重要ではない、とも述べている。

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