『テラスハウス』東京編・第37話ーーお泊まりダブルデートで事件勃発? それぞれの“ズレ”が明らかに

『テラスハウス』東京編・第37話レビュー

 前回、水族館ダブルデートの計画を立てていた俊幸、快、花、夢の4人だが、出発の前日になって、快が出かけることに抵抗を見せる。快はスタンダップコメディのライブで、お客さんを笑わせることができない現実に、打ちのめされていた。お金も心の余裕もないため、京都に一泊して花の気持ちを確かめる気にはなれないと漏らす。その言葉を受け止めた俊幸は、快にとっての問題はお金、恋愛、スタンダップコメディの3つだと指摘。それぞれに解決策を提示していく。俊幸の「ここで行かないと、結局、悩む時間が増えちゃう」と頼りがいがあるとも強引とも取れるダメ出しの甲斐あって、とうとう快は「行くか!」とその気になった。

 翌朝、一同は新幹線で京都へと向かう。目当ての京都水族館に入館したあとは、俊幸と夢、快と花で二手に分かれて館内を楽しんだ。アザラシと写真を撮ったり、エイの姿に感嘆の声をあげたりと、いつしかお互いの手を絡ませて、デートを満喫している様子の俊幸と夢。一方、快と花ペアは、はしゃぐ花に対して快の口数の少なさが気になった。その後、二組のペアはイルカショーで合流し、存分に堪能して、水族館を後にする。

 次第に日も暮れ、居酒屋・『京家 きよみず 木屋町』でおばんざいと酒を嗜んだ4人。その晩、宿泊するのは、俊幸が前もって予約しておいた『K's Villa 鴨川庵』という一軒家タイプの施設だった。和風の家屋には、こたつやひのき風呂もあり、俊幸が「アナザーテラス」と呼んでいたが、まさにもうひとつのテラスハウスのよう。皆で一通り部屋を見て回ったあと、俊幸が夢を誘い、京都タワーに向かう。二人でチケットを買って展望室まで上がると、そこには京都の美しい夜景が広がっていた。

 俊幸は夢の横顔を見つめ、「きれいだね」と声をかける。そして、夢に目をつぶることを促すが「ヤダ! 絶対なんかするもん」と拒絶されてしまう。俊幸が肩に手をかけて引き寄せようとするも、この日の夢はあまり乗り気でない。「目、つぶれば大丈夫だから」などと散々粘ったが、俊幸の思いは受け入れてもらえず。「クリスマスのときしたじゃん」とキスができないことに納得のいかない俊幸に対して、夢の言い分は、クリスマスのときは突然だったからというものだった。「3人の中だったら(俊幸が)一番いいです」とは言うものの、まだ会って間もない俊幸に、そこまでの感情はないというのが、夢の率直な気持ちのようだ。

 その頃、快と花はこたつにあたりながら、お互いの恋愛観について話していた。花はモチベーションになるような恋愛がしたいと語る。だが、快は自分のペースに合わせてくれる女性、頼れて全部任せられる女性を求めていた。

 自分のやりたいことに集中し過ぎると、周りが見えなくなってしまう快。特別な存在である花を深く知るために旅行に来たにも関わらず、自分の中でのスタンダップコメディが大きすぎて、そのことで頭がいっぱいになり、落ち込んでいた。快は「何かもっと……人のことを思いたい」と呟き、静かに涙を流す。

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