FacebookやGoogleが医療用マスクの広告を一時的に禁止 悪徳業者対策に出る

 米ソーシャルメディア大手Facebookが、新型コロナウイルス(COVID-19)に対する懸念の高まりに伴い、医療用マスクの広告を一時的に禁止することが分かった。

新型コロナウイルスの不安を煽るコピーを排除

 世界保健機関(WHO)が、2009年以降で初めてパンデミック(世界的大流行)と断定した危機的状況で、マスクは各地で売り切れが続出している。人々が不安を募らせている時に、在庫の買い占めを行い、法外な価格で販売している業者が見受けられる。

 『The Verge』によると、マスクは1つにつき75セント(約75円)から1,000ドル(約10万円)の値が付いているという(参考:https://www.theverge.com/2020/3/9/21171654/facebook-ebay-coronavirus-face-mask-listing-ban-evade-amazon-covid19)。

 これらの悪徳業者の中には、新型コロナウイルスの不安を煽るようなキャッチコピーの広告を出稿している者もあった。そのため、Facebookは今回の広告禁止の処置を取るに至ったという。

 該当する広告が掲載された場合、Facebookは、自動システムとユーザーからの通報に基づき、リストを削除することになる。

 このことについて、Facebookのプロダクト・ディレクターであるロブ・レザーン氏は、次のようにツイートしている。

「弊社は、医療用マスクの広告やリスティングを禁止しています。COVID-19をつぶさにモニターしており、今回の公衆衛生の緊急事態を悪用しようとしている者がいるのであれば、ポリシーに然るべき更新を行います」

Googleはマスク広告を全面禁止

 Facebookと足並みをそろえて、Googleも医療用マスクの広告を禁止した。

 Googleのスポークスマンは『CNBC』に「慎重に検討した上で、全ての医療用フェイスマスクの広告を一時的に禁止することを決定しました。状況を監視しており、必要に応じてユーザーを保護するために行動を続けます」と伝えた(参考:https://www.cnbc.com/2020/03/10/google-bans-ads-for-medical-face-masks-amid-coronavirus-outbreak.html)。

 Googleによると、特別コロナウイルスに言及していない商品についても、マスクは全面的に禁止処置が適用されるという。

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