Facebookが仮想通貨Libra計画を方向転換、デジタル通貨を提供へ

Calibraが収益化の秘密兵器

 Facebookのデヴィッド・マーカス氏は、Libraネットワークが中央銀行の事業を妨げることはないと強調している。

 Libra Associationの当初の予定では、2020年にLibraを発行する予定だった。技術的なテストは既に行われいるが、規制に関する課題により、足止めされていた。

 Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏は、Libraは収益のためではないとするが、Calibraはレンディングといった銀行のようなサービスも行う計画で、『The Verge』はCalibraが収益化の秘密兵器だとしている。

 この件の根底にあるのは、一企業が世界的な通貨を支配することへの行政側の恐怖心だろう。一度は恭順の姿勢をみせたFacebookだが、デジタル通貨で実績を積み、将来的には各国の規制当局との調整をクリアして、仮想通貨Libraを発行するという野心を抱いているのかもしれない。

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

関連記事