まずは、最新の関係性を整理しよう。ナナ（加藤ナナ）が脱落し、結ばれたはずのとおる（堀江亨）は独りに。ヒナ（Hina）とコア（Novel Core）のカップルも、ヒナが「戻ったら話したい」という意味深なメッセージを残し、仕事でスペインに……。ブレずに幸せなカップルはりこ（莉子）とりょうすけ（曽田陵介）だけになってしまった。

　そして、りおん（岡本莉音）はコアに、しょうたろう（岡田翔大郎）はあずさ（大原梓）、ななか（松川菜々花）はしょうたろうにアピールを開始。ルーク（岸本ルーク）は……？

　そんな中始まった第10話は、少々トリッキーな構成になっていた。今回は、「バレンタインの明暗」という切り口で振り返ってみよう。

　まずは、ななかとしょうたろう。前回しょうたろうに想いを伝えるも、良い反応を得られなかったななかはギアを全開にし、「買い出しに行こう」としょうたろうを誘う。そして、帰り道に「バレンタイン渡してもいいですか。想いを込めて作りました。食べてください」と手作りチョコをプレゼント！　さらに「気持ちは変わらないです。ずっとしょうたろうくんが……そういうことです」と一生懸命に押して押して押しまくる。しょうたろうは口元が緩むほどの大喜びで、2人はいい感じに思えたが……。

　事件はその数時間後に起こる。しょうたろうから“太陽LINE”が届くのだ。りおんと休憩中だったななかは「私に使ってくれたらうれしいけど……」と祈るが、スマホの画面に映し出されたのは「あずさ、今度アトリエ作業前に会えませんか？」という無慈悲なメッセージ。手作りチョコまで用意したのに……。りょうすけに続き、しょうたろうへの恋にも敗れたななかは「なんで同じ展開になるんだろう……。頑張ってもダメなのかな」と泣き出してしまう。

　一方、今まではラブラブだったりことりょうすけにも異変が？　アトリエに来てからずっと思いつめた様子のりこは「話したいことがあるんだけどさ」とりょうすけに告げ、「何、怒られる？」と冗談半分で返されても反応を示さない。いったい2人の間に何が？　心当たりのないりょうすけはうろたえるばかり……。