『テラスハウス』東京編・第35話ーー社長、夢への想いが強すぎて“廊下のモンスター”に変貌

『テラスハウス』東京編・第35話レビュー

 クリスマスパーティの準備が始まった。俊幸、夢、志遠によって美しく飾り付けられたツリーが点滅する。夜になると、色とりどりのサンタ帽やトナカイの角の飾りを付けたテラスハウスメンバーがテーブルを囲み、クリスマスのごちそうを前に乾杯した。カードゲームでちょうど盛り上がっている最中に、志遠が「夢さん、ちょっとプレイルームで」と夢を誘い出す。その言葉に、即座に反応する俊幸。だが、そのまま二人はプレイルームへと消えていった。

 すると、今度は快が「ちょっと花と話したいかも」と花を男子部屋へ誘うのだが、このタイミングで、俊幸がとんでもない行動に出る。夢と志遠のことが気になって仕方がない俊幸は、おもむろにプレールームの前まで行くと、閉まっているドアに体を寄せて、聞き耳を立て始めたのだ。これには花も「盗み聞きしてんじゃん、あの人」と思わず笑ってしまい、他のメンバーも呆れた様子。

 その後、男子部屋に移動した快と花は、過去のデートの話で盛り上がっていた。ふと、快が雄々しい姿を見せる。「俺はすごく一緒にいて楽しいし、花のこと気になってるし、だから……」と告白を始める快。花は「えっ、恥ずかしい」と両手で顔を覆う。続けて、快は「俺は、花が逆に俺のことどう思ってんのかなっていうのは知りたい」と正直な気持ちをぶつけた。「フフフッ」「ダメだ、もう……」と恥ずかしさに倒れそうになりながらも、やっとの思いで答える花。「友達としてめっちゃいいヤツって思ってたけど、最近は……前の感情とは違います」。そういいながらも、しきりに照れる花。「いい意味で? 悪い意味?」と快に問われ、花は「いい意味で」と答えながら、またもや顔を覆って倒れ込む。リングの上での頼もしさとは対照的に、恋愛モードの花は誰よりも“女の子”だ。そんな花を人一倍大切にしている快。笑顔に満ち溢れた、東京編2組目のカップルが誕生しそうだ。

 その頃、プレールームでは、俊幸に盗み聞きされているとは思ってもいない夢と志遠が、二人で夕食を作る約束を交わしていた。年末年始を迎えるという時期的なこともあって、この計画が実行されるのは年明けということに。2歳年上の夢がちょっぴりお姉さんらしく、志遠との会話をリードする。

 話が済んだ夢と志遠が部屋を出ようとすると、俊幸と鉢合わせに。「えっ?」と驚く夢に、俊幸は「ちょっと行こうよ、プレールーム」と声をかけ、夢をまた部屋の中に押し戻した。これには夢も困惑気味で、「え? 飲みました?」と笑いながら質問を投げる。「めちゃくちゃ飲んだよ、ヤバいよマジで」と答える俊幸は、実際にかなりアルコールが入っている様子。“ピンクのサンタ帽とキラキラモールを身にまとった酔っぱらい”という、画的にもかなりシュールな俊幸が出来上がった。「明日さ、ドライブしようよ」と志遠よりも先にデートを決めるまでは良かったのだが……ここから、なぜか夢に自分の足を押さえさせ、おもむろに腹筋を始める俊幸。さすがに夢も「えっ、どういうシチュエーション!? ヤバッ!」と混乱しながら笑っていた。

 第35話は黙々と腹筋を続ける俊幸の姿で幕が降りる。

 涙で恋を諦めた者もいれば、あと少しでカップル成立という者も。ビビと花の恋は大きく明暗を分けた。新メンバーの 「社長」こと俊幸は、すでに自身のSNSで、間接キスの時の瓶ビールの飲み方を自らネタにし、「#ビンスイチャレンジ」として布教するなどメンタルの強さを見せている。今後の動きが気になって仕方がない。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■番組情報
『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』
2019年5月14日よりNetflixにて毎週火曜に新エピソード先行配信(4週に1週休止)
2019年6月11日よりFODにて毎週火曜深夜0時に配信予定(4週に1週休止)
2019年7月よりフジテレビにて、地上波放送予定
(c)フジテレビ/イースト・エンタテインメント

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