『テラスハウス』東京編・第35話ーー社長、夢への想いが強すぎて“廊下のモンスター”に変貌

『テラスハウス』東京編・第35話レビュー

 朝食のあと、ダイニングテーブルで話し込むビビと「社長」こと俊幸。ビビの口から気になる一言が飛び出した。「距離置こうと思った瞬間に、めっちゃ向こうから連絡が来るようになって」。話題は元テラスハウスの住人、横浜ビー・コルセアーズのキャプテン・凌のことだ。ビビの想いを受け入れることなく、テラスハウスを去っていった凌。だがビビ曰く、今頃になって、凌から日本に残ってほしいと言われたという。困惑しつつも喜びを隠せないビビは、クリスマスに凌に会いに行くつもりでいた。

 だが、このクリスマスデートは叶わぬものとなってしまう。この夜、ビビは凌と電話で話す約束をしていた。凌から電話がかかってきて、嬉しそうに階段を登っていくビビ。しかし、その後しばらくしてからリビングに降りてきた彼女の表情は暗かった。花から「どうだった?」と聞かれたビビは、クリスマスデートに『テラスハウス』のカメラが入るかもと伝えた途端に、凌が「撮影するのは疲れる」と難色を示し出したことを説明する。

 みんなの前では「(凌は私のことを)好きって言ってくれたけど、それなりの好きじゃない?」「全然、もう、何か……(凌への感情を)割り切った!」と、涙をこらえて気丈に振舞うビビ。そして今後は凌と会わないと決めたビビは、自らこの恋を終わらせるのだった。翌日、雨の昼下がり、毛布にくるまってすすり泣くビビの声が、女子部屋に悲しく響き渡る。

 東京・青山のオシャレなイタリアン『FRANZUYA』でランチデートをする俊幸と夢。ゴージャスな雰囲気の店内で、二人は食事を楽しんでいた。すると俊幸が「第一印象で誰がいいとかある?」と、ズバリ直球な質問をぶつける。「ハハハッ、トシ君ですかね」と答える夢。「マジか、へえー」と平静を装う俊幸だが、表情が緩んでいたのは見過ごせない。「なるほどなるほど、それはうれしい」「フフフッ、なるほどね」と隠し切れない喜びがあふれてしまう俊幸だった。

 自らを優柔不断と称する夢の好みは、なんでも決めてくれる年上男子。好きになるのに、外見は気にならないとのこと。そんな話を聞いて、すっかり気をよくした俊幸は、次のデートとしてお台場ドライブデートの約束を取りつける。さらに、俊幸のギアは上がっていき、最終的には、夢の実家がある北海道にまで一緒に行くと言い出していた。何につけても積極的な俊幸。一歩間違えれば引かれてしまいそうなアプローチの仕方だが、夢に対しては功を奏しているように感じられる。

 男子部屋には、快と俊幸の二人。スタンドアップコメディアンの快は、その日のライブで観客をわかせたことに気をよくしていた。素直に喜びを分かち合ってくれる俊幸の姿にもうれしそうな快。二人の会話はどんどん盛り上がっていった。そして、話題はいつしか女子のことに。快が女の子とはどうなっているのかと尋ねると、俊幸は「やっぱ夢、気になるかなっていう」と気持ちを明かす。夢とはノリが合うし、一緒にいて楽だと感じているのだとか。「じゃあ、もう壁ドンやっちゃう?」と快が煽ると、俊幸は「逆に壁ドンすればいいじゃん? 花に。クリパで壁ドンでしょ!」と投げ返した。俊幸はここから真面目モードに入っていき、快の恋愛事情にかなり親身になってアドバイスを送っていく。俊幸なりに快と花の恋を応援しているようだ。

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