花は愛華に本当に“悪意”がなかったのか? 『テラスハウス』第32話未公開映像

 愛華が聞きたいのは、「なぜ昨日追いかけて、言葉の真意を説明してくれなかったのか」ということ。おそらく愛華的には、花の口から「当時はイラっときて思わず影で悪口を言ってしまった。ごめんなさい。そのときの私の言葉がいま愛華ちゃんを傷つけてしまったことを実感して、昨日はなんて声をかけていいかわからなかった」といった感じの言葉をもらいたかったのだろう。花には自分の言動を認めて、向き合って欲しかったのではないだろうか。

 しかし、花は涙を流しながら「弁解してもいい?」とまた見当違いな言い訳を始める。「愛華ちゃんのこと好きだし、自分なりに応援したくて」「昨日も傷つけた原因が私で、それで出ていったのに、私が追いかけていったらうざいかなって思ったの。本当は大丈夫? って言いたかったんだけど」と逃げてばかり。しまいには、「じゃあ、(私が愛華ちゃんに)悪意があるように思う?」と逆ギレし、愛華の言葉を遮って「悪意があるって、思わないで欲しい! 私があそこで追いかけなかったのは、これ以上自分が原因で愛華ちゃんに嫌な思いをさせたくなかったから」と主張する。

 “悪意”、本当に花はなかったのだろうか。というよりも、完全に独断と偏見だが、花は愛華に出会ったときから今日までずっと、ほんの少しの悪意を持って接しているように見えるし、花だけでなく愛華もまた“ザギンでシースー”事件は完全に悪意があったように感じる。

 愛華は「(悪意があるか)わからなかった。悪意があった悪意がなかったは、もうそれって本人に聞かなきゃわからない話だなって思ってたから」と言っていたが、この世に「悪意がありました」とはっきり言える清々しい人はどれだけいるのだろうか。おそらく、ほんの一握りだ。つまり、“悪意”はいじめと同じで、受けた本人が感じたら、相手にその気がなくても“悪意”になってしまうのではないだろうか。

 そもそも、“悪意”がなく悪口を言っているとしたら、こんなにも恐ろしいことはない。花の「悪意はなかった」という訴えは、愛華を追いかけなかったことにだけに限ってなのかもしれない。確かに、愛華を追いかけなかったことに悪意はなかったと言われれば、理解はできる。じゃあ、花が春花をプレイルームに呼び出して“相談”した、あのときは?

 この“悪意ありなし問題”は実際は論点のすり替えに過ぎないし、二人の話し合い自体も永遠に交わることなく平行線で進んでいった。結果的には花が泣きながら「ごめん」と謝り、愛華が許していたのだからもうそれでいいのだろう。客観的に見たら、なんの解決にもなってないし、話し合いにすらなっていたのか疑問のところだが。二人の問題に全く関係ない私たち他人が、首を突っ込んでヤイヤイ口出すのもまた“悪意”に過ぎないし、野暮なことなのだから。

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【32nd WEEK】「人生で一番なんともいえないキスでした…」卒業インタビュー 田渡凌編

■番組情報
『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』
2019年5月14日よりNetflixにて毎週火曜に新エピソード先行配信(4週に1週休止)
2019年6月11日よりFODにて毎週火曜深夜0時に配信予定(4週に1週休止)
2019年7月よりフジテレビにて、地上波放送予定
(c)フジテレビ/イースト・エンタテインメント

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