凌、なぜビビの告白に中途半端な答えを出した? 『テラスハウス』第31話未公開映像

「なんか恋愛って、難しいね」

 『テラスハウス』東京編にて、現時点で最もモテたメンバーと言えば、間違いなく凌だろう。花が一目惚れしただけでなく、ビビも入居後すぐに熱烈アタックを開始。愛華もまた一時期「ちょっと……私も凌くんのことが気になってて」(25th WEEK本編)とこぼしていたし、4日間ほどしか凌と一緒に過ごさなかった香織ですら「正直もっと話したかった。凌が初期メンバーにいたら、まずは絶対に凌とごはんに行ってたと思う」(卒業インタビュー)と語っていた。なぜ、凌がこんなにもモテるのか、関わる女性のほとんどを虜にしてしまうのかについては、以前のコラムで触れているため(参考:凌がモテる理由は“余裕と雄々しさ”にあり? 『テラスハウス』第23話未公開映像)、今回は彼を巡るテラスハウス内のラブバトルから感じた“恋愛の難しさ”を掘り下げていきたい。

 32nd WEEK本編で、テラスハウスからの卒業を宣言し、結局、誰とも付き合うことなく去って行った凌。最後に花から直接「2カ月半好きでした」と想いを告げられると、凌は「正直に言ったら、俺は花ちゃんのことを彼女とかそういう風には、見られなかった」とはっきり伝えていた。だが、ビビからの告白に対しては、断るものの最後まで“余白”を残していた凌。答えを先延ばしにし続けた結果、凌は「俺はビビちゃんがアメリカに行くって言ってたのが、すごく頭に残ってたし。だから、恋人っていう風にイメージができなかった」とあくまで“ビビが夢を叶えるには必然的に遠距離になるから、付き合えない”と説明し、ビビに期待を残すような(つまり諦めきれないような)振り方をしている。彼女からの好意を完全に拒否することもできず、凌は言葉を濁しながら曖昧な返事だけを残して、ビビがいない間にテラスハウスから逃げるように出ていった。

 なんとも煮え切らない終焉を迎えた、凌が主人公の恋物語。31st WEEKの未公開映像“It's So Rough Being A Popular Guy”で、花が「なんか恋愛って、難しいね」と言っていたように、この恋愛模様は激ムズパズルかのように一つひとつのピースがはまっていかなかった。しかも、3人とも同じパズルに挑戦しているはずなのに、それぞれが感じていた“完成度”が違っていたのだから、進むに連れてどんどんグチャグチャになっていったのは、必然とも言えるだろう。

 ビビは凌とずっと両想いだと思っていたし、それはライバルである花の目から見てもそうだった。凌が花に、女性メンバー全員のことを「いま、女の子として特別な感情は持ってない。友達だと思ってる」と告げた夜。花が「でも私、凌さんはビビちゃんのことが好きなんだと思ってた」と指摘すると、凌は困ったような表情を浮かべて「俺、女の子に思わせぶることとかしたくないのね。でも、俺が気づかない間に勝手にそれしてるのかなって思った」と口にしている。主観的にも客観的にも、凌はビビに好意があるだろうと見えていても、二人が結ばれることはなかったのだから、恋愛とはなんて難しいのだろうか。いくら観察しても、いくら頭をフル回転させて考えても、他人の本当の気持ちは決してわからないのだから、もうお手上げた。

 つまり、ビビは凌と両想いであるはずのパズルを作っていたが、凌はビビと恋人になる未来が見えないピースをはめていた。花は凌との恋にほんの少しの可能性を期待して、何度も間違い手を止めながらもパズルを組み立てていたが、凌は花に全く恋愛対象として見ていないことを遠回しに伝えるピースを黙々と探し続けていたということになる。

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