『テラスハウス』東京編・第29話ーー“凌の言葉”をきっかけに三角関係に暗雲が立ち込める?

『テラスハウス』東京編・第29話レビュー

 前回、快に悩みを聞いてもらった花。二人は、それ以来よく話すようになる。花は、プレイルームでスタンダップコメディの練習をしている快を訪ね、他愛もない話で盛り上がった。

 その後、女子プロレスラー仲間の叫女(ジャングル叫女)と小波と食事に行く花。ビビの写真を見せながら、花は彼女がどれだけ恋愛に長けているかを力説する。叫女は、「逃げてんだよね。花はね。その恋愛から」と、凌に対して逃げ腰な花の態度を指摘。さらに体型などに不安を漏らす花に、叫女は「正直ね、プロレスラーって超マイナスポイントだと思うよ」と自身の経験を振り返りつつアドバイスする。花も叫女も小波も、普段は自分の職業がプロレスラーだということを男の子に隠しているという。また叫女は、凌の気持ちを確かめるためのテクニックを花に伝授する。それは、あえて好きな人のグラスの近くに自分のグラスを置き、相手が次に飲み物を飲んだときにそのグラスをどれだけ離れた位置に戻すかを見るというものだった。

 花はさっそくダイニングで凌の隣に座り、彼のグラスを意識した場所に自分のグラスをセッティングする。そして、凌をデートに誘おうと「明日、夜さ、忙しい?」と予定を確認。はじめ「明日の夜ですか? いや、特にない」と答えていた凌だったが、花が「もし空いてたらさ……」と続けると、すぐに「あっ、完全(に忘れてた)。俺、明日あれだ……」と言葉を濁しながら、友人と劇団四季の『ライオンキング』を観に行くと言い出した。「夜、遅いの?」と食い下がる花に、凌は「13時に始まったら15時に終わるでしょ……」と冷たく言い放つ。花は畳み掛けるように「早く帰ってくるの?」とデートに誘うためにグイグイ押すが、凌は頑なに時間をあけなかった。

 そして、凌が今まで告白して上手くいかないことがあったかという話題に移る。凌は、絶対にうまくいかない相手には告白すらしないと口にし、その理由として「相手も気まずいでしょ」と思いやりの気持ちを示した。そう語って、暗に花に告白させないようにする凌だが、当の本人は気づいていない様子。すると突然ビビがみんなの前で、普段なら自分から行くけど今は“待っている”姿勢であることを打ち明ける。誰も具体的なことは言わないが、人の気持ちに敏感な凌はビビの言いたいことがわかったようで、複雑な表情を浮かべていた。

 その後、凌とビビの二人はリビングで談笑する。ビビが寒がっていたため、凌は自身のパーカーを貸してあげていた。二人のやりとりを2階からジッとのぞいていた花は、凌のパーカーを着るビビを見て、驚いたような表情を浮かべる。ビビはパーカーを着て匂いを確かめながら、「すごい、近づきたくなる。なんかフェロモンか何か入ってるんじゃない?」と凌に猛アプローチ。さらに手を緩めず積極的に凌にアピールするビビ。だが、凌はイマイチ気が乗りきらない様子で、3人の関係は膠着しているようだ。

 そこに、花と愛華が入ってくる。花は再度、凌をデートに誘おうとするが、はぐらかされるばかりで一向に話が進まない。結局、「空いてたら行く」という曖昧な返事でまとまってしまった。花は、うまくいかないモヤモヤを打ち明けに快の元へ向か。そんな花を快はユーモアたっぷりに受け入れ、じっくりと相談に乗った。

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