【Steam】開発者の徹底したリスペクトから生まれた “古き良きモンスター捕獲RPG”『Disc Creatures』
歯ごたえ充分の戦闘と奥深い育成
本作の特徴はディスクリーチャー同士の戦闘システムに集約されている。戦闘は1vs1ではなく、例外を除き原則として3vs3で行う。プレイヤーは攻撃や防御などのコマンドを選択してディスクリーチャーに指示を出す。自分→相手→自分とターン制でバトルは進むが、この時エネルギーゲージの残量に注意が必要だ。
ディスクリーチャーは行動を取る度にエネルギーが減少していき、カラの状態では行動できなくなる。よってエネルギー回復コマンドで休息させる必要があるのだが、回復時に攻撃を受けると被ダメージ量が増加。エネルギーを回復させたはずなのに、かえってHP(ヒットポイント)が大きく減少……といった状況が起こり得る。攻撃と回復のタイミング、ディスクリーチャーの行動順、属性間の相性など、考慮すべき要素の多さに良い意味で驚かされた。戦略性の高いバトルがお好みなら、歯ごたえのあるディスカー対決が序盤から楽しく感じられるはずだ。
そんな戦闘を支える育成システムもなかなか凝った仕様となっている。ディスクリーチャーがレベルアップに応じて習得するバラエティ豊かな技の数々は、パソコンやディバイルの管理画面から自由に付け替えられる。攻撃特化のアタッカーや防御特化のブロッカー、はたまた回復に専念するサポーターなど、プレイスタイルとディスクリーチャーの特性に合わせて自由に技を変更することも可能。登場するディスリーチャーの多さも相まって、育成方針の多様性はプレイヤーの思いつく限りほぼ無限と見て良いだろう。
モンスター捕獲RPG『Disc Creatures』は、Steamにて1,520円(税込)で配信中。収集欲を心地よく煽る物語。強敵を打ち負かした時の達成感がたまらない戦闘。奥深く自由度の高い育成。これらの要素に心惹かれた方はぜひ一度チェックしてみてはいかがだろうか。
(画像=https://store.steampowered.com/app/1083190/Disc_Creatures/?l=japaneseより)
■龍田優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。Twitter:@yuki_365bit