Twitterが“休眠アカウント一掃”発表も、直後に「故人への配慮を怠った」と謝罪
批判受け「故人アカウント削除しない」と謝罪
今回の処置は、通知から削除開始まで約2週間と期間が極端に短い。また故人のアカウントは、生前の様子を窺い知ることができる非常に貴重な記録とみなされるようになってきている。最愛の人を失い、今度はなす術もなく、Twitterアカウントも失うというのは、二重の悲しみだ。遺族や著名人をフォローしていたファンが動揺したことは、想像に難しくない。
その遺族らの声を聞いたTwitterは11月27日、故人が使用していたアカウントを記録する手段を提供しない限り、アカウントは削除しないとし、謝罪したことを『CNN』が伝えている(参考:https://edition.cnn.com/2019/11/27/tech/twitter-inactive-account-delete/index.html)。
Twitterは「亡くなった方に与える影響について耳にしました。それは弊社のミスでした」と謝罪。あくまで今回のアカウント整理については、頻繁にログインすることを促すことも意図していたという。また、行政側から、不正使用されやすいフェイクのページやフィードへ対処すべきとの声が上がっていたという背景も明かされた。
今回の件について、Twitterは「運営の痕跡がないアカウントに関するポリシー」というページに日本語の説明を掲載している(参考:https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/)。
ひとまず削除はされないということだが、発表後に実行に移すまでが早いTwitter社の動きには、今後も注意が必要だ。
■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。