FacebookがInstagram化? 視覚的コミュニケーション強化へ

 Facebookは、傘下に収めているInstagramやWhatsAppと「Stories」といった共通の機能を有しているが、ここにきて“Instagramのような機能”である「Popular Photos」をテストしていることが分かった。

アルゴリズムで写真をフィード「Popular Photos」

 『TechCrunch』はこの件について、「Facebookはアプリ内のInstagramであるPopular Photosを静かに構築」と言う見出しで報じている(参考:https://techcrunch.com/2019/11/14/facebook-popular-photos/)。

 「Popular Photos」では、アルゴリズムで選択された友人などの写真を無限にスクロールできる、Facebook内ながら、Instagramフィードのような感覚のUIが特徴的。Facebookの文字やリンクが多いフィードは、Instagram、Snapchat、TikTok等の視覚的コミュニケーションベースのソーシャルネットワークと比較して、ユーザーが疲れやすく、仕事、学校、家庭の合間の短時間のブラウジングには適していないとし、Facebookが市場で15年を経過しても成長を続けるには、ビジュアルコミュニケーションを完全に取り入れる必要があることを指摘した。

Instagramの勢い止まらず、Facebookを凌駕するサービスに

 『SocialMediaToday』は、Facebookの最近の業績について詳述している(参考:https://www.socialmediatoday.com/news/facebook-q3-update-more-users-higher-revenue-despite-ongoing-controversi/566292/)。

 2019年第3四半期におけるFacebookの動きを見てみると、収益は増加。3,600万人のアクティブユーザーを上乗せし、毎日16億人のユーザーがプラットフォームを利用するようになり、成長傾向にある。Facebookの月間ユーザー数は、3,500万人増加して24億5000万人になるなど、ユーザーの多さは依然、驚異的なものだ。

 ここから年末の利用で数字は更に伸び、Facebookは最終的に700億米ドルの収益を上げるだろう。対処すべき問題はあるが、Facebookはソーシャルメディア市場で支配的なプレイヤーとしての地位を固め続けている。

 一方、『Statista』が示すInstagramの業績を見ると、勢いではFacebookを凌駕していることがわかる(参考:https://www.statista.com/statistics/271633/annual-revenue-of-instagram/#:~:targetText=In%202018%2C%20Instagram%20generated%20an,billion%20U.S.%20dollars%20in%202019)。

 2018年、Instagramは推定68億4,000万米ドルの収益を生み出した。2019年には、2倍以上の140億米ドルに達すると予測されている。Instagramの月間アクティブユーザー数は、2013年1月のわずか9000万人から2018年9月には10億人を超え、しばらく勢いが衰えることはなさそうだ。

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