凌がモテる理由は“余裕と雄々しさ”にあり? 『テラスハウス』第23話未公開映像
恋愛面で言えば、相手の女性が理想とするであろう男性像を予想し、自身の中からそれに似たものを見つけ出して、プレゼンする能力だ。たとえば、“姫”扱いに慣れていそうな春花には「(恋人には)お世話したくなっちゃう。俺、朝ごはん作るし、髪とかといてあげたい」とさらっとアピールし、純朴で乙女な花には「俺、何回もフラれたことある。中高男子校だったのよ。女の子、めちゃめちゃ苦手で」とウブなエピソードを披露。極めつけに「(女遊びは)嫌なんだよね、あんまり好きじゃない。だから、女友達が少ない」と真面目さを押し出した。まさに花の価値観に寄り添った完璧な答えと言える。
一方で、モテてきたであろう愛華には、誰も傷つけない冗談で交戦していく。久しぶりにテラスハウスに帰ってきた凌が「楽しいことあった?」と聞いたときに、愛華が「凌くんがいなくて、なにもなかったです」と上目遣いで答えたシーン。おらそく、多くの男性が一発で落ちるだろう。それほどまでに破壊力抜群の攻撃だった。だが、凌はハイタッチを求めながら、「100点の回答!」とすかさず返答。愛華とは常に軽口を叩き合いながらじゃれている印象だ。そんな手に入りそうで入らない距離感が、愛華の心をより刺激しているのではないだろうか。
もう一つの場面“日常生活面”で言えば、たとえば彼が“汚風呂場問題”や、“食器放置問題”を掲げたとき。「嫌だな」と不快に思ってイライラしても、彼は決して声を荒げたり誰かを責めたりはしない。平常心でみんなに「どう思う?」と疑問を投げかけ、「掃除しない?」と優しく提案していた。ペッペとはお互いの目標について熱く語り合い、「英語を学びたい」という流佳にはバカにしたり笑ったりせずに日常生活の中でレクチャーする。一人ひとりに合わせた接し方をできる凌は、相手に「楽しい! 心地いい!」と思わせる天才なのだ。
23rd WEEKの未公開映像でも、花が初めてのご飯デートに緊張していると、凌は「一緒にお風呂入ったんだよ?」と冗談を飛ばして、一気に場を和ませていた。ほかにも、「髪の毛ピンクの子と初めてデートした」と笑ったり、花の家族のことに興味を持って聞いたりと、花が喜ぶであろう言動を着実に積み上げていく。それだけでなく、自分のこともしっかりと開示する凌。「親と仲良いよ。お父さんがさ、中学校のときから俺のコーチだった」と家族関係のことや思い出話を楽しそうに打ち明けていた。
凌のことを香織が「彼がいる時間は、一番家の自分だったから、すごく楽だった」と振り返っていたり、愛華が「凌くん、すごく話しやすい。素……っていうか普段友達と話すようなしゃべり方ができる」と評したりしていたように、彼には相手の警戒心を解いて、リラックスさせる力がある。トークを自然に楽しむことができ、相手に気を遣わせない。同時にどんな時も動揺せずに、どっしりと構えて落ち着き払っている凌には、圧倒的な包容力も備わっている。
はたして、“モテ男”凌の心を射止めるのは、誰なのだろうか。
(文=朝陽空)
■番組情報
『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』
2019年5月14日よりNetflixにて毎週火曜に新エピソード先行配信(4週に1週休止)
2019年6月11日よりFODにて毎週火曜深夜0時に配信予定(4週に1週休止)
2019年7月よりフジテレビにて、地上波放送予定
(c)フジテレビ/イースト・エンタテインメント