『バチェラー』の熱狂を生んだSNSの功罪 危うくも魅力的なシーズン3を振り返る

 先述した『バチェラー』の危うくも魅力的な要素であった、現実との境界線の曖昧さだったり、自由なSNS運営だったりが、出演者による横紙破りという異例の事態を起こした「シーズン3」では、炎上を拡大させるトリガーになってしまった。

 また、高所恐怖症で泳げない中、バチェラーのお願い(強要ともいう)で、エピソード4で沼に飛び込んだ中川は、その後自身のTwitterでトラウマになったと語っている。番組の演出とはいえ、行き過ぎた部分もあったかもしれない。

 「人間むき出し」とは、「シーズン3」のキャッチコピーだが、むき出しになった人間がSNSを通して多大なバッシングをうけることになったわけだが、かつてない盛り上がりを見せることになったもの事実。「シーズン4」は、そして制作が決定している女性版バチェラー『バチェロレッテ・ジャパン(仮題)』はどうなるのだろうか。

『バチェラー・シーズン3』 三代目バチェラー 友永 真也『 バチェラー たるもの、素直であれ、誠実であれ、謙虚であれ』

■藤谷千明
ライター。ブロガーあがりのバンギャル崩れ。8月6日に市川哲史氏との共著「すべての道はV系へ通ず。」(シンコーミュージック)を上梓。Twitter

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