Appleのティム・クック氏が今後の新たな動きを示唆 次の発表は“Apple Store”についての展開か?
他の企業にも追随呼びかけ「Appleだけでは、失敗する」
Appleは、リサイクルする材料を得るために、より多くの人々が古い携帯電話を下取りに出すことを望んでいる。1時間に200台のiPhoneを分解して、再利用できる素材を取り出すデイジーと呼ばれるロボットを開発した。
携帯電話をAppleに下取りに出すという選択肢は長らくあったが、最近Appleは更に力を入れた。新しいiPhone購入時に、Appleは古い携帯に高額の対価を支払う。クック氏は「今年、消費者に下取りについて考えてもらうために本腰を入れた。下取りは、店に来る人の3分の1以上であり、この数は増加傾向にある。良い兆候だと思う。人々が携帯電話を使い終わったら、他人に譲る車のように考えることを望んでいる」と明かしている。
クック氏は、サードパーティ製のAppleアクセサリの環境への影響は、コントロール出来ず、望んでもいない。例えば、ある会社がiPhone 11のケースを作りたい場合「彼らは電話する必要さえない。そうあるべきだと思う」と語る。
しかし、Apple Storeで販売する製品、またはApple認定バッジを使用する製品は、Appleがある程、積極的にコントロールできる。正式発表前で、明言を避けたが「私たちは店舗で何をするかを慎重に決定する」と答えた。
クック氏は、Appleのサステナビリティの慣行について「自分たちだけでしても、失敗すると思っている。私たちは、来たときよりも美しくという精神で、行動している。私達が去った時に、残された場所が散々であってはならない」と、より多くの企業が追随することを望んでいる。
インタビュー以外にも、クック氏はツイートで、「企業には、イノベーションとアジリティを使って、気候変動の危機に対して、リードする責任がある」と、他の企業にも気候変動への対応を呼びかけた。
Apple創業者のスティーブ・ジョブス氏(故人)は、強烈なこだわりを持った人物だったが、引き継いだティム・クック氏も、どうやら揺るぎない信念の持ち主のようだ。
■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。