世界のモバイルゲーム市場レポート 日本は世界第3位、王座は中国からアメリカへ

世界のモバイルゲーム収益、48.9%がiOSから

 また、世界のモバイルゲームの収益は、2019年に685億米ドルになり、その収益の48.9%がiOSデバイスのゲームから得られ、35.8%がAndroidから得られることを指摘。iOSとAndroidの全てのゲームの合計で、2019年上半期に194億ダウンロードを達成している。また、無料プレイのゲームが市場を支配しているほか、2019年上半期には、ロールプレイングゲームが市場の35.5%を占め、最も収益を上げていることがわかった。

 2019年には23億5,800万人が携帯電話でゲームをプレイし、8億8500万人がモバイルゲームに課金する見込みだ。『Newzoo』は、2022年までに世界のモバイルゲーム収益が964億米ドルに達すると予想している。

 『Newzoo』は、2019年にゲーム市場全体が1,521億米ドル規模になると指摘。モバイルは最大のセクターで、全体の45%を占め、第2位のコンソールは、479億米ドルで全体の32%を、次いでPCゲームが357億米ドルで23%を有するという。

 国別に見ていくと、2015年から2018年まで、世界一のゲーム市場を持つ国は中国だったが、2019年はアメリカがその立場を奪うことになる(2019年、米国のゲームは369億米ドル、中国は365億米ドルの収益)。

 時代の代わり目にも見えるデータだが、地域別で見ると、アジア太平洋地域は、2019年に722億米ドルで、引き続きゲーム市場最大の地域となる(参考:『Venture Beat』)。中国・日本・韓国といったゲーム大国を含むアジア太平洋の経済が、アメリカの追随を振り切って、世界一のゲーム市場であり続けるのか、2020年以降のデータが気になるところだ。

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

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