Nintendo Switch『ASTRAL CHAIN』海外先行レビュー:アクションとストーリーの融合を高評価

 8月30日にNintendo Switch新タイトル『ASTRAL CHAIN(アストラル チェイン)』が全世界でリリースされる。開発したのは『BAYONETTA(ベヨネッタ)』『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』を手がけたプラチナゲームズだけに期待値が高かったのだが、海外メディアが公開した先行プレイレビューを読む限りでは、期待値以上の出来のようだ。

生体兵器「レギオン」と戦うデュアルバトルシステム

 『ASTRAL CHAIN』の世界観は、2043年、地球に隕石が落下したことによって各地に出現したワームホールから“キメラ”と呼ばれる異形生物が侵攻してきた、というものである。プレイヤーは特務局ネウロンのメンバーとなって、キメラが引き起こす事件の捜査とキメラ討伐にあたる。

 特筆すべきは、主人公キャラクターを捜査と戦闘の両面で支援する生体兵器「レギオン」の存在だ。レギオンとはヒト型からイヌ型まで変幻自体に姿を変えて主人公をサポートする兵器なのだが、主人公とは鎖で結び付けられている。事件の捜査時にはイヌ型レギオンとなって証拠品収集において能力を発揮し、キメラとの戦闘では戦況に合わせて姿を変えて戦う。こうしたレギオンのスタイルには「ソード」「アロー」「ビースト」「アーム」「アックス」の5種類がある。これらのスタイルはそれぞれ斬撃、遠距離攻撃、高機動、近接格闘、特殊支援といった戦闘スタイルに対応している。

 主人公キャラクターの外見を変えるカスタマイズ要素も豊富に用意されている。まず、プレイ開始時には、ネウロンに所属する男女の双子のなかからプレイする主人公を選ぶところからスタート。主人公の髪形や衣装は変えることが可能で、さらにはレギオンのカラーリングも変えることができる。

 以上のような『ASTRAL CHAIN』の概要は、以下の紹介映像により詳しくまとめられている。

YouTube「ASTRAL CHAIN(アストラルチェイン) 紹介映像」

良質なアクションゲーム以上のもの

 ゲームのストーリーを展開する捜査パートとキメラとのバトルパートを交互に繰り返すゲーム構造となっている『ASTRAL CHAIN』に関して、海外メディアはそれぞれのパートの完成度が高いうえに両パートが高度に融合していることを称賛している。ちなみにキャラクターデザインは、マンガ『ZETMAN』『電影少女』の原作者でもある桂正和氏が担当している。以下では、各海外メディアが公開した先行プレイレビューのなかから印象的な箇所を引用する。

・アクションゲーム以上のもの(ゲームメディア『KOTAKU』

・流麗なアニメーションと映画的なカットによってゲームのアートスタイルは命を吹き込まれ(中略)、主人公キャラクターとレギオンを同時に操作して主人公とレギオンが完全に離れたり同調したりするのは、『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンドバトルのようだ(ゲームメディア『Game Spot』

・ゲーム中にはたくさんの優れた声優が登場し、アップビートなサウンドトラックと滑らかなUIが組み合わされて、最近の『ペルソナ』タイトルを彷彿とさせるエネルギッシュな美学がある(映画批評メディア『SCREEN RANT』

・ゲームはエモーショナルな瞬間に満ちており、完全にわたしを限界まで導いてくれた(中略)。近い将来、アニメシリーズ化されても全く驚かない(任天堂ニュース専門メディア『NINTENDO enthusiast』

・ゲームエリアは探索すべきサイドクエストに満ちたオープンワールドのようになっている(ゲームメディア『SHARK NEWS』

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