「脳からスマホを直接操作する装置」2020年に臨床試験開始へ 一部では疑問の声も

アイアンマンも顔負けの発想力

 『Engadget』は「それはまさしくサイエンスフィクションの世界のようだ」と驚きをもって報じた。既に動物を使用した実験に成功しているが、一方で「人体ではまだ実証されておらず、ワイヤーの経年劣化も気になるところだ」とも付け加えた。

 イーロン・マスクは、頭脳をコンピューターに接続することが、最終的に人間が人工知能の進歩に追いつく唯一の方法であると考えているという(参考:https://www.engadget.com/2019/07/16/neuralink-brain-computer-interface/)。

 当面は、体の不自由な人々の支援が大きな柱だが、将来的には、本当に映画『アイアンマン』のようなスーパーヒューマンの実現を頭に描いているのかもしれない。通常、映画に実在のモデルがいる場合は、その人物像から大きく脚色されているものだが、イーロン・マスク氏の行動力は、映画顔負けといってもいいだろう。

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

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